嘔吐感 自分がやること為すこと何もかもが下らない三文小説にしか見えない。 懸命に息を吸うことも笑うことも誰かと話すことさえ現実味を帯びないのだ。 空虚とはまた違う気だるい思いが自分を覆い隠し、何もかもが退廃的でしか映らない。 周囲の光が増せば増す程に吐き気が込み上げてきて、ならばいっそ闇に溶けようかと思えば、影が濃くなればなるほど頭痛が酷くなる。 そんな自分を鼻で嗤った。 結局はどっち着かずの宙ぶらりん状態にしかなれないのだろう。 白にもなれなきゃ黒にもなれない半端モノ。 嗚呼下らない。 こんなんじゃ三文小説にも値しない単なる妄想だ。 嗚呼下らな過ぎて吐き気がする。 だけど止めることは出来ない。止め方を知らないからだ。 ならばいっそ狂えば幸せになれたのだろうかと馬鹿なことを考えてみたが、狂った自分が幸せになる処か吐き気が止むことなど出来やしないと思い至る。 嗚呼また下らないことを考えてしまった。時間がまた無駄になってしまった。何てことだろう。 余計に何もかも基、全てに吐き気を感じた。 . |