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何をしてるのと言われたからお人形さん作ってるんだよと笑いかけた。
嗚呼でもそれはきっと歪つな笑みだったんだろうね。
だって顔で笑ってても本当は全然楽しくなんかないんだから。
死んで硬い肉とかにメスを入れるのは嫌いだ。屍なんか弄っても楽しくない。
だって皮膚の下にあるのは綺麗なもんばかりじゃないし、腸とか内臓とかごちゃごちゃあるんだ。
慣れない頃は酷くて死体弄った日から三ヶ月は肉が食べられなくなる。
もう止めたいなんて何度思ったか。でも収入がいいからこの仕事は止めたくても辞められない。
嗚呼最悪だ。悪循環。悪循環。
だからさ、せめてお客が今より減ってくれたらいいなぁと思うわけだ。
収入減るのは悲しいけどオレの不快感が減るならどうってことないし。
皆して大事な存在が死んだからってオレのとこ来なきゃいい。オレは聖職者じゃないんだからカミサマみたく優しくないからね。
ただ道徳に反することをして生きてるハイエナみたいな存在なんだ。
死体切り刻んで感謝される謂われなんてないだってば。

…嗚呼言ってる傍からまたお客様だ。嫌だな嫌だなぁ。
でもお客と向き合う三秒前には笑顔を準備。
あー我ながら吐き出しそうなほど素敵な外面。気味の悪さにまたぐるぐるしてきた。

嗚呼もう誰か、オレをこの世界から解放して!

(血濡れたこの身に断罪を!)
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