聖川の場合

「神宮寺の可愛い所だと?あいつに可愛いも何もないだろう。
可愛いというのは妹のマイの様なものを指す言葉だろう。神宮寺は断じて可愛くない。
大体同室であること自体気に食わない。なぜ俺とアイツが同じ部屋なんだ。まず俺とアイツは生活リズムが違うから、そこで歪が生じる。
そもそも女と遊ぶとか言ってるがアイツは夜の8時には帰ってきて寝る準備をする男だぞ?俺だって10時就寝なのにだ。目を擦って帰ってくる姿を可愛いと思え、いやなんでもない。アイツは可愛くない。
早く寝たいなら女となんか遊ばずにずっと部屋にいればいいだろうに。いても困るが。
前に8時に寝て夜中起きるんじゃないだろうか、と疑問に思って神宮寺に聞いたことがある。するとアイツは凄く動揺した様子でなんでもない、と言ってきた。これは何かある。そう踏んだ俺は布団に入り夜中になるまで起きていた。眠たくならなかったのかだと?神宮寺の弱みを握るためだからな。俺はなんだってするさ。
案の定、神宮寺は夜中に起きていた。機械音と声がする、と思ってこっそり様子を伺ってみると神宮寺は自慰をしていた。
健全な男子だし、歳的にも仕方がないことだからこれについては咎めはしないが、アイツはケツの穴に何かを突っ込んで喘いでいたのだ。後日問い詰めてみるとなんでもそれは『ばいぶ』というものらしい。そして神宮寺はそのばいぶでケツの穴を弄らないと満足できないらしい。
何かと対立している俺に弱点を知られて恥ずかしいやら悔しいやら情けないやらで眉を下げて泣きそうな顔で告白してくる神宮寺は可愛かった。間違えた、気持ち悪かった。
そしてバレてしまえば開き直ったのか、神宮寺は俺が居る時にも起きて居る時にも自慰行為をするようになった。
あんあんあんあん喘ぎ声を上げながら自慰行為をする神宮寺はとても卑猥でな。
我慢できなくなってとうとう俺は神宮寺の自慰行為に手を出してしまった。神宮寺のケツの穴に入ってるばいぶをぐりぐりまわして。神宮寺じゃ到底できない動きをしてみせればアイツはヒンヒン言いながら俺にすがりついてきてとても気分がよかった。神宮寺も可愛い所がある。
…神宮寺は可愛いのか?いやそんなはずはない。自分と同じくらいの身長で…なんかもやもやするので確かめに行ってくる。
ケツの穴に一発決めれば分かることだろうからな。そういうわけで失礼する」





「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -