※ズル剥け真斗×仮性包茎レン様

俺は何においても比較的聖川に勝っているつもりだ。

歳も背も歌も
レディの扱いだって俺の方が上手だ。

確かにあいつは長男で俺が三男という事実においては負けを認めてもいい。
ただ、負けを認めるのはそれだけだ。


そう思ってたのに。


「お前が包茎だとは思わなかった」
「うるさいっ」


俺と聖川以外、誰もいないトイレで、俺は今聖川に自分の股間を見られている。
事の始まりは皆とずらして風呂に入る俺に聖川が気付いた事だった。
他の奴らにはなんの違和感も感じさせないよう、断っていたのに聖川は目敏くもそこに突っ込んできたのだ。
日本の男は仮性包茎の確立が高いとはよく聞く話だけど、実際周りの人間にバレるのはわけが違う。
だから風呂の時間をずらしていたのに。


「何か事情でもあるのかと思っていたが、まさかな」
「…お前もずいぶん暇だね。こんな場所にまで着いてきて人の股間見て」
「この間たまたま校内を歩いてる時に女子が話しているのを聞いた」


『レンってばいい所まで行くのに絶対手は出さないのよ』
『それ他の子も言ってた!キスはするけどそれ以上はしない、って』

ニヤニヤとしながら言う聖川。


「神宮寺ともあろう男が包茎となればそれは手も出せないだろうな」
「包茎包茎って俺は仮性だよ。ていうか、お前はどうなんだよ聖川」


『お前も案外そうなんじゃないの?』とできる限り余裕ぶって言えば聖川がフン、と鼻で笑う。
本当に、可愛げのない男だ。昔はあんなに可愛かったのに。


「俺はあいにくお前とは違うものでな」


いわゆるドヤ顔、というやつで言い放った聖川はその一物を取り出して見せた。
そしてそれを見て、俺は瞠目する。

そんな、まさか。


「…ズル、剥け…だと」
「ああそうだが?」


聖川の手にあるそれはそれはもう立派なズル剥けちんこというやつで。
プルンとした亀頭に思わずごくりとのどが鳴った。


「悔しいが俺は確かに歳もお前より下だし、背だって小さい。歌に関しては認めたくないがお前がSクラスで俺がAクラスという評価の差がある。だから俺は長男でお前は三男という立ち位置が唯一自信あるお前との差分だった」
「へぇ」
「だがしかし、今日からもう一つお前に勝るものが出来たな。神宮寺」


フッ、と嘲笑うかの様に笑う聖川。
俺は悔しくて目を逸らす。

すると、視界に俺と聖川以外の第三者が映りこんだ。


「……」
「イ、イッチー…」
「あ、いや、別にその……誰にも言いませんっ」


『すみません!』と言い放つとイッチーは走り去ってしまった。
残された俺と聖川の間に何とも言えない空気が流れる。


「聖川」
「なんだ」
「とりあえず事前に謝罪はしておく。ごめんね」
「は?」


『意味が分からない』と聖川が言い切る前に、俺は聖川の股間にできる限りの手加減をして蹴りを打ち込むと全力でトイレから逃げ出した。


とりあえずイッチーに誤解を解いて、あとはどこまで見たかを聞かなければ。


「…もしイッチーも俺のを見てたら」


ジョージ、その時はよろしく頼むよ。



かせほけ!
(見てません見てませんレンの皮被りのピンクちんこなど!)(イッチーばっちり見てるじゃない!)




けいおん!みたいな感じでいえば許されると思いました。

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