とある日の事。
いつになく真剣な顔で音也が話しかけてきた。


「トキヤあのね、驚かないで聞いてね?」


そういって上目使いに私を見てくる音也。
驚くもなにも、私はあなたの可愛さに驚いてますが。
あー天使!まじ天使!と頭の中で叫びつつ、表情はいつものままに『なんですか』と返事を返した。


「あのね。えっとその、赤ちゃん、できたの」
「………は?」
「だから赤ちゃんできたの!」
「ええっと、一応確認しますが、音也は男ですよね?」
「男だよ!いつも見てるじゃん…おれのちん「言わなくていいです。ムラムラしますから!」…トキヤのえっち」


えっちじゃない。
そんな可愛く言われたら今すぐ押し倒して…いやその前に!


「それじゃあその、子供は一体誰との子なんですか」
「トキヤしかいないじゃん!俺トキヤとしかセックスしてないもん!」
「あああああああセックスとか言わない!もんとか使わない!私を誘惑しない!」
「だ、だって」
「まず男であるあなたが妊娠って事がおかしいです。今日はエイプリルフールじゃないですよ」
「本当だって!最近俺調子悪くてさ…マサに言われて病院行ったら赤ちゃんできてるって言われて」
「……嘘じゃないんですか」
「嘘じゃない!」


『信じてよ!』と目に涙を浮かべて訴えてくる音也。
その表情はセックスしてる時の音也の顔にそっくりで…股間にダイレクトな衝撃が。
それにさっきからセックスだのえっちだのちんこだのと音也の口から出る言葉にムラムラとしていて。

気付けば音也をその場に押し倒していた。


「バカ!急に押し倒さないでよ!赤ちゃんが」
「音也セックスしたいです」
「えぇ?!今!?」
「中には入れないですから」
「ちょっ、トキ、んんっ」


抵抗する音也を押さえつけてキスをする。
きれいな歯列を舌でなぞってこじ開ければ敏感な音也の舌が待っていて。
ビクビクと逃げる舌に絡むように自分の舌を入れると音也は静かになった。


「んうっ…トキヤ」
「子供の話が本当なら、ぜひ産んでください。音也との子なら欲しいと思えます」
「本当に?」
「ええ。ですが今はこの熱をどうにかしたい」
「うわっ」


音也の太ももに自分のソレを押し当てる。
すると瞬く間に音也の顔は赤くなっていき、ごくん、とのどが鳴る音がした。


「トキヤのすごい、大きくなってる」
「ええ、そうでしょう。音也、これを治めるのを手伝ってくれますか?」
「……うん」


恥ずかしいのか、目線をそらして頷く音也。
音也の上からどき、ベッドに腰掛ける。音也はおずおずと私の両足の間に入ってきた。
そしてそのまま私のズボンと下着を降ろし、私のペニスを取り出す。


「え?」
「ん?な、なに?」
「いや、いつもなら手で…」
「そ、そうだけど、トキヤが赤ちゃん産んでいいって言ってくれたから俺嬉しくて。だからね、あのね、今日はね」


『口でがんばるね』


そういってなんといつもなら恥ずかしくて絶対にやってくれないのに音也はその可愛い口で私のペニスを―…


フェラーリ(笑)


赤ちゃんできたの
(そこで目が覚めた。やっぱり夢だった)

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