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*すべては あなたのため(賈充→昭)

 自然にではなく作ったような「白」い肌を「持」った「男」、賈充は身分的には司馬昭よりも下であるが、司馬昭にはなくてはならない存在であった。能面のようになに一つ顔色を変えずに、曹魏に、司馬家に刃向かう男は片っ端から処断するのが役目であった。彼の瞳は何人頃しても潤むことも、背けることもない。ただ目的の為、司馬昭の治める天下を得る為だけに下される、必要な刃としか思っていなかった。
 抵抗する男の首めがけて舞投刃を振りかざした所為か、赤黒い血はぱっと花咲くように舞い、賈充の頬に不自然な赤みをおとす。賈充はそれを忌々しげに指で拭い去りながら、これが子上のものだったら、などと目的とは矛盾する、支離滅裂な事を考えるのだった。

 賈充、賈充。と遠くから賈充を呼ぶ声がする。動かなくなった屍の処理を部下に頼むと、なにごともなかったように、賈充は司馬昭に向けて歩き出した。

桜庭は「白」と「男」と「持」を全部使って文章を作りましょう。 http://shindanmaker.com/128889

2013/04/06
msu
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