愛しの彼女様が隣りにいるっていうのに芸術作品に没頭しているデイダラ。


「ねえ、デイダラ?」
「………」
「ねえ、ねえ?シカト?」
「………」
「デーイーダーラー」
「…なんだよ」


さもだるそうに視線を芸術作品から私に移す。


「ずっと一緒にいてね?」
「何を言い出すかと思えば、なんだよ急に?うん」
「ただ、言いたかっただけ」


なんだよそれって言ってデイダラは私の頬に触れるだけの優しいキスをした。


「デイダラだーいすき」


私もデイダラの頬にキスを仕返した。


「………」
「デイダラ?またシカト?」


するとデイダラは顔を真っ赤にして私に背を向けた。


「あ、もしかして照れてんの?」
「ばか!そんなんじゃねーよ!」
「やっぱ照れてんじゃん」
「…照れて悪いかよ、うん」


お前が滅多に言わねーこと言うから、そう言ってさっきより顔を赤くしたデイダラに深いキスをされて押さえ込まれた。


呼吸が苦しく酸素が足りなくなった頃に、やっとデイダラは唇を離して耳元で囁いた。


「死ぬまで一緒にいてやるよ」


それなのに、デイダラは私を残して空へと消えていってしまった。



貴方と過ごした日々は

甘くて、甘くて、溶けそうだった



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