昨日、唐突に彼氏から別れようって言われた。なんとなく予感はしていたものの、やはりショックを受けている自分がいるのは確かだった。

色々とデイダラに相談したら世の中に男なんて沢山いるからって当たり前のこと言われて励まされまけど、世の中オトコとオンナしかいないんだから当たり前のこと言われても困る。他に何がいるって言うんだ。

「いくらでも男はいてもいい男はいないんだよ!ばかあぁーーーっ!」
「どんまいだな、うん」
「ちょっとデイダラ!友達が失恋して泣いてるっつーのに、そのどうでもいいですよって態度なんなの」
「じゃあ、オイラにどーしてほしいんだよ」
「いい男探してきて」
「あのなぁ、いるだろ。ほら、その、うん」
「どこにいるって言うのよ?」
「目の前」
「目の前?」
「うん」
「冗談でしょ?」

まったく、ふざけるの止めてよね。確かにデイダラは変では無いとは思うし、いい男の部類に入るのだろうけど私とデイダラはずっと友達だった訳で、急に恋愛対象の目では見られない。

「冗談なわけないだろ」

ふいに手首を掴まれて、顔をしかめる。痛いぐらい強い力だ。



酸いも甘いも君次第

「大丈夫、すぐオイラのこと好きにさせるから 」

(急に男の一面を見せてくるデイダラちゃん)


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