「誕生日おめでとう」

そう言ってデイダラに差し出された綺麗にラッピングされた箱を開けると赤色の小さく光るピアスが入っていた。

まあ素敵、と歓喜の声を漏らすとオイラが選んだんだから当たり前だと彼は言った。けどね、デイダラ。

「私ね耳にピアスホールあけていないの」

なんだとォォォオ!オイラのリサーチ不足だと先程の自信有り気な顔とは反対な顔をし、そうだオイラが開けてやるよと唐突に言い放った。

「痛いの嫌だもん、無理」
「痛いのなんて一瞬だ、一瞬!うん!」
「無理だってば」

何度懇願され様とも私は無理の一点張りだ。デイダラは諦めたのか顔をしょんぼりさせて可愛いな、なんて思っちゃったり。

あっ、とデイダラは何か閃いたのか眼を輝かせ、その眼を私に向け言った。

「耳あけたら運命変わるんだって、うん」
「私そんなの信じて無いんだけど。痛いの嫌だし」
「オイラと一緒に運命変えてみない?」


後悔はしていない


(結局ピアスホールあけちゃうツンデレ彼女なお話し)


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