奈良君の家には誰もいないみたいで、明日はアカデミーもお休みだし一晩お世話になる事になった。

はい。って奈良君がタオルと奈良君の服であろう私には大きい服を手渡してくれて。

「風邪ひくから、風呂入れよ」

って言ってお風呂場まで連れて行ってくれた。肌が冷め切っていたせいか体中がポカポカ温かくて凄く気持ち良い。ポカポカぽかぽか、心もなんだかポカポカしてきたり。

いつもなら2時間は入るお風呂も今日は半時間だけ。長い前髪が邪魔だからピンで止めて、ブカブカの奈良君の服を来て、階段を上がって奈良君の部屋へ。

「お風呂気持ちよかった、ありがとう」

私、いま笑えてる?ポカポカぽかぽか、お風呂のおかげ?それとも、奈良君のおかげ?

「おう。てかいつも付けてる眼鏡は?」
「眼鏡?曇っちゃったから外したの」

ふーん。って言って奈良君はジーッと私の顔を見てくる。

「そっちのがいーぜ」

あと前髪もな。ってポンポンって私の頭を撫でてくれて、何だかくすぐったくて嬉しくて久しぶりに感じる温かさだったり、奈良君の一つ一つの言葉とか行動とか、全部が嬉しいの。

それに、奈良君は私が裸足で傘もささず走っていた理由とか家に帰りたく無い理由とか聞いてこない、気使ってくれてるのかな?そうだとしたら凄く優しいな、奈良君は。

これからどうする?とか考えてたらトロリと瞼が重くなってきて、ウトウトうとうと。

今日は疲れた。ゆっくり眼を綴じて、

おやすみなさい。


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