いつだってそう、蕾ばかり誉められて可愛いくて、髪の毛なんてお人形さんみたいにフワフワで長くて綺麗で、目だって大きくて性格だって明るくて、特徴の有る甘い声だったり。

蕾は私が欲しいものを全部持っている。

羨ましい、馬鹿みたいに。蕾が羨ましくて溜まらない。

妬みで濁り嫉妬が混じり、私の心は汚いの。だから蕾みたいに綺麗に笑えないのかな?

「双子だっていうのに全然似てないわよね」
「正直、蕾ちゃんの方が愛らしいわよね」

全部、もう慣れた。辛くないよ。

だって私なんかより蕾の方がみんなに好かれていて魅力的で。花の事なんて、好きでいてくれる人なんて誰もいないんだ。

仕方無いんだから。そう、仕方無いの。

だから全部諦める。簡単な事だ。始めから期待なんてするから、傷つくだけ。

そして今日も私の手首からは赤いドロリとした液体が伝う。

死ねないと思いつつも、死にたいと思う。それでも、矛盾しても生きていたいんだ。



いつになったらこんな毎日から抜け出せるの?


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