「俺は倉持洋一。お隣さんみたいだしよろしくな」 「こちらこそよろしくね。倉持君は野球部だよね?」 「え、なんで知ってんの?」 「登校してた時にグラウンドを野球部が走ってたの見てたの。凄く足が速いこいるなあって見てたんだけど多分それ倉持君だ」 苗字はキャッキャと笑って俺を指差す。 「すごいよね、これって。入学式早々にかっこいいなあって思った人と隣りの席になるなんて少女漫画っぽいよね」 「え、ちょっと、まって」 「ねえ、これって運命だよね」 「・・・え?」 なんて素敵なのと目をキラキラと輝かせ、人の話を聞いちゃいない彼女は確実に天然デストロイヤーだ。 |