「ちょっと!どこ見てんのよ!」

癇癪気味に耳元で声を荒げられ、急になんなんだと彼女の方を見たと同時にバシリという渇いた音と頬に衝撃が走った。

「痛ってーなぁ!急になにすんだよ!」
「なにすんだよじゃないわよ!彼女が横にいるってゆーのに目の前のスカート短いこのお尻見てんじゃないわよ!変態!」
「だからって急にビンタって酷ぇーだろ!」
「否定しないってことはやっぱり見てたんだ!うわーあああぁああぁぁん」
「ちょっ、おい、やめろよ!みんな見てるからそんな大声だして喚くなよ!」

確かに目の前にいたチャラチャラした感じの女のスカートからチラチラみえるものを見てしまっていたのは紛れも無い事実だ。否定仕様が無い。けどよ、生まれつき備わった男の生理的本能がそれから目を逸らす事を許さなかっただけなんだよ。

「名前には散々スカート短くするなって言ってたくせに!」

もう知らないからね、と名前は叫んでから器用にスカートをたくし上げ、先程よりもスカートを膝上にまで短くし、スタスタと俺から早足で離れていく。



風の強い日


「ちょっと待てよ!そんなにスカートあげたら俺以外の男にお前のパンツ見えんだろーが!」



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