同じクラスで隣りの席の女の子。そのこは御幸先輩の彼女でもあり、僕の想い人でもあった。

その女の子、名前は御幸先輩と交際を始める以前から御幸先輩と同じ野球部でバッテリーを組んでいる僕が都合良く席が隣だからとよく相談をもちかけてきた。僕が名前に対して好意を抱いているだなんて勿論、名前は知る由も無く。

「御幸先輩てば昼休みにね、あの綺麗な生徒会役員の先輩と仲良さ気に話してたんだよ。もしかして付き合ってたりするのかな?美男美女ってかんじでお似合いだったし」

そう言ってグズグズと泣き出すもんだから、そんなに悩んで泣くぐらいだったらいっそのこと当たって砕けてきたら?と笑顔で誘導すると名前はコクリと頷いて、そうだよね。私、頑張ってくるねと勢い良く御幸先輩の教室に向かって走っていった。

どうせ振られて泣いて帰ってくるんだ。振られた名前を慰めて、傷心につけ込んでやろう。そして名前に何て慰めの言葉をかけてやろうか。大丈夫、僕は名前のこと可愛いと思うし失恋の傷は新しい恋で癒すやらなんやら考えていたら「きゃーーーー!ふるやーーー!御幸先輩が付き合ってもいいって言ってくれたーーー!」

この日、僕は失恋した。

そして御幸先輩と付き合い始めた今でも、相変わらず名前は僕によく相談をしてくる。

「日曜日にね、久しぶりにお昼からオフだから予定空けとけって言われちゃったー!きゃーっ!もしかしてってこともあるかもしれないよね?ムフフ。男のこってどんな下着が好きなのー?」



















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