第七班演習日和



サスケは七班の待ち合わせの橋に1番に着いたようだ。その隣には2番目に着いたサクラがいる。



「へえ、サスケくんのお兄さんってカカシ先生の部下だったんだ」


「暗部時代にな。世話になったけど面倒だったことも色々あったらしくてさ」


「まあ、昨日の自己紹介でもなんとなく滲み出てるわね…名前しか結局分からなかったし」


「…だな…」


「ぐっもーにんサクラちゃん!…ついでにサスケ」


「殺す」


「二人して何話してたんだってばよ!!オレに秘密かぁ?」


「カカシのことだ、名前しか分からないマスク野郎のな」


「ああ、確かにあの先生謎だよな…オレのトラップに引っ掛かってたし…ププ」


「先生相手にやるあんたも謎だけどね」


「「「ハハハハハハ」」」






3時間経過




「……先生来るの遅くね?」


「遅いわね」


「遅いな」


「待ち合わせの時間からもう2時間は経ってるわよね」


「先生迎えに行く?イヤでも家わかんないか」


「遅刻魔と聞いてたが…まさかここまでとはな…」


「なんかもうお腹すいてきたってばよ…」


「吐くから朝飯抜いてこいって言われたもんね」


「……無視して何かしら口にしとけば良かったか…」


「「「………ハア…」」」





30分経過





「やあやあやあ諸君、お早う」


「「「おっそい!!」」」


「待ち合わせ時間から3時間近く経ってるのよ!?もう11時よ11時!!」


「悪いな、ちょっと人生という道に迷ってな」


「誰が上手いこと言えって言ったってばよ!!」


「この人に言ってもどうせ無駄だろ、さっさと演習場行こうぜ」


「そうね、先生早く案内!」


「そーだそーだ!」


「うん………やっぱりお前ら……嫌いだ!」


「「「………えー………」」」


「ま、時間も惜しいし早速行くとするか」


「(誰のせいよ、まったく)」


「よーしお前らついてこーい」


「やっとだってばよ…サスケ!お前には負けねぇかんな!」


「言ってろ、ウスラトンカチ」


「ぬぁあにぃぃ!?」


「……………!」


「どうしたの?サスケくん?」



「……いや、なんでもない…」



何か、視線を感じた気が…



「……気のせいか」




四人は、演習場へと歩き出した。その後ろをゆっくりと追いかける、人影を知ってか知らずか…。









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