1.5 黒と赤じゃない色





「…?」

見慣れぬ商店街を歩いていたら声が聞こえた気がした。後ろを振り向けば誰もいない…が、地面に穴が空いてた。さっき通った道なのに気付かなかったのだろうか。ひょっこりと覗けば黒い帽子の拡声器を持った男の人。
大丈夫?と問えば拡声器でなんとか無事と伝えられる。さっき呼んだのは彼だろうか?
監獄に連れ戻しに来たという感じはないし…とりあえずこの穴から助けてみようと思った。


その後話してみたら彼…ジェイは少し可笑しな…面白い方で、拡声器を使って自分の事、状況を先程出会ったばかりの私に話してくれた。そして面白い事にJさんは自分以外の声が出せるようで…ジェイもびっくりしててなんだか可笑しかった。

私はそんなジェイと行動を共にする事にした。


「よろしくね、ジェイ」
「ああ、よろしく!」



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