青春を部活に捧げる | ナノ



「…越前くんはどうしてあたしを押しのけたんですかね?」

「知るか。俺にそんなこと聞くんじゃねえ」
「いやん、海堂先輩厳しいっ」
(…きもい)


越前くんはカチローくんたちと保健室に連れて行かれて、あたしは部活をさぼっていることも忘れて海堂先輩に話ししてた。海堂先輩はウォームアップしてたらしくあたしはフェンスの向こうから話しかけてた

海堂先輩は部活はどうしたってまたあたしを部活に行かせたがるけど無視して話してた


「だって越前くんになんで押しのけてたのか聞いても」

『邪魔だったから』

「の一言で終わりですよ!どう思います!?」
「しらねーよ」


あーもう!越前くんは大会が近いんだから怪我したら大変だと思って盾になってあげたのに、どうしてその思いやりを無駄にするかなあ!それもこれも越前くんがクールで冷徹なせいなのか!


「越前が冷徹だかなんだか知らねえが、おまえを助けたことには変わりねーんじゃねーのか?」
「……え?」


越前くんがあたしを助けた?













………なんで?


「そんなもん知るか。わかったら早く部活に行け」
「…………」


あの冷徹でクールで口喧嘩得意で負けず嫌いで帰国子女な越前くんが

あたしを助けてくれたのか








きゅんっ







「むむ?」


え、なに。いまの きゅん は


2010/9/25