青春を部活に捧げる | ナノ







「ぶちょーってあんな顔でモテてるんですか」
「あんな顔て…手塚はあれでも青学bPのモテ男だからね」
「あれでもですか!」
「………」


ぶちょーはどうやら特殊のようで、女子テニス部もぶちょーだけは文句もなにも言わないらしい。それどころか黄色い声のようらしい。しょーこ先輩と話してると桜乃ちゃんがこんにちは、とあいさつしてるから後ろ向いてみたら



「あ。ぶちょー。うわさをすれば!」
「…またお前か」


また「また」って言われた!前に越前くんにも言われたし!あたしってそんなに存在感あるってことなのかな?うわ照れるー


「お。上原じゃん」
「あ。桃ちゃんだ」
「なになにー?桃、この子と仲良くなったわけー?」
「ええ、まあ」


あ。いつぞやの猫少年ではありませんか!それに海堂先輩に…?他にも知らない先輩がいるなあ


「もしかして手塚の妹?」
「断じて違う」
「…どちらさまですか?」


ぶちょーに優しく聞いた先輩にあたしは聞き返した。その人はにこにこ笑って、不二周助です、と丁寧にあいさつしてくれた。あたしも丁寧に名前を言った


「上原さんか。よろしくね」
「はい!」


なーんて和やかな挨拶を交わした後、一気に冷気が舞い降りてきたけどね


「不二先輩、こんな奴と握手なんかいいんで先行きましょう」

また出た天敵越前リョーマ!

「むっかー!覚えとけ越前リョーマ!」
(むっかー?)
「擬音語で喋るやつに覚えられたくないね」

つくづく腹が立つ〜!!


「…挨拶が終わったならどいてくれ上原」

ぶちょーにも邪魔にされました

2010/9/25