青春を部活に捧げる | ナノ








「橘さんもここ使うの?」
「杏でいいですよ。あたしは見学かな。ここ男子しか使えないっぽいですし」
「男子のダブルスしかしてないですね」
「そういうルールらしいの」


あ。越前くんミスった。うける〜。って爆笑してたら睨まれたんですけど。越前くんじゃないよ?他の人たちに



「なんだ。じゃあ帰ろうか愛子」
「っしゃ。そうこなくちゃね先輩!ジュースおごります」
「今日はいいや。それじゃあ杏またね」
「はい!また今度」
「杏ちゃんさんまた会いましょう!」
「うん。またね愛子ちゃん」


杏ちゃんさんともお友達になれたし今日は楽しい一日だったよ。杏ちゃんさんて言いにくくない?とかしょーこ先輩に言われたけど、まあ一応先輩だからね





だけど嫌なやつに会ってしまったよ


「あ。越前くんだ」
「うわ。出た」

こいつ失礼じゃね?殴っていい?


「負けたんだって〜?あのスーパールーキーの越前さまが負けたんだって〜?」
「デカイ声出さないでよ。鼓膜破れるから」
「そんなにデカイ声では言ってませんー!」


今のがデカイから、とか!きーっ!生意気な。あ。桃ちゃんもいる、こんばんはー


「先輩までこんなとこ来てどうしたんすか?」
「打とうと思ったんだけどこれじゃあ打てないから帰るとこだったの」
「まあ男子ばっかっすからね」


「あんた打てるまで上手かったんだ?」
「…うっせ!先輩に誘われてきただけですー!でも実際はプロ級なんですー!」
「じゃあ今度俺と試合しようよ」
「丁重にお断りいたします」
「だめじゃん」


2010/9/25