青春を部活に捧げる | ナノ









越前くんがランキング戦に出ているというのは一体全体どういうことなのか!ということで越前リョーマ抹殺計画を立てるべく、あたし上原愛子は動いた

越前くんと同じブロックの先輩方に勝ってもらうよう念を押しといた。多少、女子に言われたかねーよ、とか文句も言われたけどね。そんな男女差別にも負けないくらいがんばった結果






「全員負けてるってどういうこと?」


あたしは部活の休憩時間を使ってランキング戦のボードに釘付けだった

だけどまさかの事態が起こりました。うそでしょ?だって越前くん以外はみんな二年や三年の先輩方なのに。え?越前くん全勝?え?




「はっは。見事にやられたよ、越前に。アメリカも理屈じゃないなあ」
「理屈じゃないですよ乾先輩!話が違うじゃないですか!」


この背が高い乾先輩は越前くんと試合する前、気は抜かないつもりだし勝つ自信はあるよとか大口叩いて結局負けたという


「しかもレギュラー落ち、て!」
「お前…それだけは言わないでくれ。部活の奴らも気をつかってくれてたのに」
「もうあなた乾先輩じゃないです。眼鏡先輩でもないです。テカメガネ先輩でいいっすか」
「テカ…。上原、意外と毒舌なんだな。データに加えておこう」
「ストーカーと呼んでもいいですか?」


ったくなにさなにさ!青学の人たちに勝てなかったら越前くんの鼻がへし折られると思ったのに!とんだ計算ちがいだ…


「ところで、眼鏡といえば手塚もいるが。手塚はどうなんだ?」
「ぶちょーですか?ぶちょーはそんなに眼鏡が特徴ではありませんよ?」
「俺的には眼鏡しか特徴がないと思うが」
「ぶちょーの眼鏡とテカメガネ先輩の眼鏡はちがいますよ。だってテカり具合が違いますもん。しかも縁有りのテカりって…ぶふっ」
「お前つくづく失礼だろう」


そんなのよく言われます。年功序列なんて言葉知りませんから。てか年功序列って知ってるところであたし頭よくね!?きゃほー!


「とにかく!レギュラー落ちおめでとうございます」
「泣いてもいいか?」


2010/9/25