青春を部活に捧げる | ナノ



越前くんが東の超新人で金ちゃんが西の超新人か……。

「とのことですが、今の心境はどのような感じですかコシマエさん」
「はっ倒されたいのあんた?」

どうやらコシマエさんと呼ばれるのが嫌らしいですね。いいじゃんコシマエって可愛いじゃん。あたしにもなんかニックネームちょうだいよ

「small runner」
「よし来い相手してやろう」

あたしは勢いよくファイティングポーズをとった。なに発音よく言ってんだよ腹立つ!要はチビでランナーって言いたいだけでしょ!言っとくけどね!越前くんとそんな身長差ないんだからね!お前もチビには変わりないんだからね!


ってそんなやり取りしてる場合じゃないんですよ越前さん。四天宝寺と不動峰の試合ですよ。きたろ……おほん、神尾さんと石田さんが負けちゃうなんて…あたしはすごく切ないです。棄権負けだなんて…四天宝寺強すぎだよ。

「でも四天宝寺って大阪にあるですよね?なんで九州の人がいるんですか?」
「千歳千里は最近になって大阪に転校してきたらしい」
「ははー、おのぼりさんなんですね」

でもね乾先輩?九州男児はモテるんですよ、知ってましたか?あの男気溢れるところとか、女性に優しいところとか。友達の女の子たちが言ってました

「乾先輩も熱くなりましょうよ」
「俺は十分熱血だ」
「あ。そっすか」
「お前はどうなんだ、関東人より九州男児が好きなのか?」
「………うーん。あたしはどっちかっていうと熱血タイプは苦手なのでふつうくらいがいいです」
「ほう。意外だな」
「それがですね、自分でも意外なんですけどあたし熱血タイプ相手だとしゃべれなくなっちゃうんですよ。それがちょっと嫌かな〜と」
「ふむ。いいデータが取れたな」

ってなにあたしこのテカメガネな先輩にデータ晒してんだろ!!うわ!今のなしです先輩!!手遅れだと?そのメガネ隠しますよ



「そういうことらしいぞ越前。よかったな」
「メガネ隠されたいんですか、乾先輩」

2012/04/14