青春を部活に捧げる | ナノ



越前くんが、立ち上がった


周りの歓声は今まで以上に大きくなって、感動さえも感じた。カチローくんさえも泣いてる。そして、越前くんがツイストサーブを打って、試合は幕を閉じた。みんなが、コートにいる越前くんのところを集まっていっているのを見て、あたしはただ立ち止まって、フェンスの外から眺めていた。途中、不二先輩が行かないの?と聞いてきたけど、首を横に振って、立ち止まることを選んだ。越前くんが周りのみんなから祝福をされているのを見て、なんかほほえましくなって、帽子でその顔を隠した。

越前くんが、勝ったんだ…



「118−117って、よくやってたね」

試合が終わった(大将の断髪)後、越前くんのところに行って帽子を返した。(しぶしぶ)

「あのくらい、別にふつうだし」
「見栄はんなくていいよ〜」
「あ。バリカンありがと」
「バリカン…あ!そういえばあれ渡してなかった!」
「え?愛子が俺に渡したんじゃないの?」
「え?なんでもってたの?」
「「 ? 」」

なんかひとつ謎が残りました


2012/02/13