青春を部活に捧げる | ナノ



「5分オーバーしたから罰として+5周ね」

なんか、前よりも厳しいルールになってるんですが…大石先輩…笑顔が怖いです。
いやだよーなんかこのチーム前よりあたしにひどい扱いするようになってきたよー。とりあえず+5周も走ってきたけどさ

というか六角のみんなが負けてるから、なぜか青学のみんなの空気が悪いし…。仕方ない。ここは、青学を支える身としてアドバイスをしようと試みた

「知ってますか?縮地法って、一瞬でネット際に来たんじゃなく、錯覚を利用しているんですって」
「ああ、それもう六角のオジイが言ってたからもう知ってるよ」
「無理して言わなくていいよ愛子ちゃん」

あたしって一体青学のなんなんだああああ!?もうやだ、もうあたし青学転校したい

「それにしてもひどいことするよね、比嘉中」
「え、なんでですか?」
「愛子ちゃんが走ってる間、六角のおじいさんにボールぶつけたんだよ」

タカ先輩はあたしが走っている間のできごとをこと細かく教えてくれたもんだから、状況はよく把握できた。んへえ、そんなことが

「じゃあ、タカ先輩、比嘉中の人たちをぼっこぼこにしちゃってくださいね!」
「うん、わかったよ」

ああ。タカ先輩と話すのが一番穏やかだ。

「それにしても比嘉中の人たち極悪だな…。失格になればいいのに」
「愛子、その発言は聞き捨てならないな。走ってこい」
「えええええ」

ていうかいつのまにかぶちょーがあたしのこと名前で呼んでるんですけど、なんで!?

2011/3/13