青春を部活に捧げる | ナノ




「上原、久しぶりだな」
「……………」
「愛子ちゃん、ほら、手塚だよ?」

大石先輩につれてこられて久しぶりに手塚先輩を見た。何週間ぶりでしょうか。なにも変わっておりません

「……お久しぶりです。手塚先輩」
「…あ、ああ。……呼び方が変わったのだな」
「呼び方?ああ。そっすね。だってあなた、もうぶちょーではないじゃないですか」
「……は?」

手塚先輩が九州に行ってからというもの、部長は大石先輩になったということで、大石先輩が真のぶちょーになるのです




「そう。だから手塚先輩と大石ぶちょーが闘ってんだよ」
「いや、ちがうから」

部長奪回合戦してる理由を越前くんに言うけど彼は信じてくれなかった。



「ところで、手塚先輩が帰ってきたのにしょーこ先輩は普通ですね」
「そう?あたしは嬉しいよ。手塚が帰ってきて。ていうか呼び方変わったのね」
「…それより……」

この雰囲気は一体なに…?
全国大会が近づくにつれ、女テニのオーラがピンク色になっている気がするのですが

「不二先輩かっこいいよね〜!」
「海堂くん超クール」
「乾先輩もメガネとったらかっこいいらしいよ!」

ちょっとまて最後の言葉なんだ。
とにかく、あれだけ男テニを嫌っていた女テニがあたしの知らない間に男テニファンが増えているというのは一体どういうことだ

「知ってる?ゆーちゃんもついに桃城くんと付き合い始めたそうよ」
「……………え?」

2011/2/24