青春を部活に捧げる | ナノ



「不二先輩て、元からなにも見えてないんじゃないんですか?」
「そうだと思ってたなら眼科に行ったほうがいいんじゃないかな」
「冗談ですよ大石先輩」

不二先輩は目が見えてない状態で試合を続けているらしい。そんな状態になるまでテニスを続けている人たちは本当にすごいと思う。ぶちょーも含めて


「うーん、やっぱり天才はあなどれないねぇ」
「え、いたんですかオレンジさん」
「やだなあ、さっきからいたよ。ていうか名前覚えてないの?千石清純なんだけど」
「初めて聞きました」
「こ、こんにちはです!上原さん!」
「きゃー!壇くんこんちはー!」
「え、壇くんは覚えてるの?アンラッキー」

壇くんは別格だよ。うんうん

「君はいつも青学のベンチに座ってるけど、みんなは気を許してるみたいだね」
「そりゃあなんてったって、あたしが青学一の美少女だからですよ」
「大石先輩、こいつを精神科医に見せてきてもいいっすか?」
「ああ。頼むよ越前」
「ちょちょちょちょ!まじっすか大石先輩!」

嘘だよ冗談だよそんなこと微塵も思ってないって!可愛いのはあたしじゃないって分かってるよ!だから腕を引っ張らないで越前くんん!

「あはは、でも君が愛されていることは十分わかったよ」
「どこを見てそう思うんすか」
「見てれば分かるよ」
「千石さんあざーっす!」
「でも、愛されすぎてけなされているようだけどね」
「よくご存知で」

そうだよ、みんなあたしを愛しすぎちゃってスパルタ化してるからね。だからってね、走らせることはないと思う



ということで外周35周走らされました
2011/1/20