隊長おめでとう!

スクアーロ隊長誕生日おめでとうございます!!
これからも大好きです。


何か書こうとしたらシリアス悲恋なものが出来た。
貧乏性なので載せときます。


最低なスクアーロと誕生日


女の喘ぎ声がスクアーロの部屋の扉越しに聞こえてくる。
これで何度目だろうか。

浮気をするなとは言わない。
女を紹介されたら他ファミリーの顔を立てて愛人にすることなんてザラだ。
それも一人二人じゃない。

だけど、こうして屋敷の自室に呼ぶことなんてなかった。
昔は私が任務でいないときに申し訳なさそうに愛人の部屋に行っていたぐらいだったのに。


ねぇ、今日何の日か覚えてる?
スクアーロの30歳の誕生日なんだよ。

おっさんになったね、と笑ってからかってやるつもりだった。
プレゼントだって欲しがってたブランドの、身につけれるように時計とバックルを買った。
それからスクアーロの誕生年の最高級のワインを開けるつもりだった。


「ぜーんぶ、無駄になっちゃったなぁ」

乾いた笑い声が響く。
スクアーロにはきっと聞こえてる。


好きだと言われたのは多分、一回だけ。
私は数え切れないほどに愛の言葉を紡いだけれど。





女の喘ぎ声がスクアーロに嫌いになれと言われているようで、私はそっと涙を零した。




それでも好きな人。

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