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※会話文のみでお送りします


「さあ、『ドキッ!ゲテモノだらけの恐怖の闇鍋大会☆』が始まったよ〜◇」

「どこら辺が『ドキッ!』だよ?ときめき要素なんかこのサイト中探しても見つからないだろうが」

「いや、口に入れて『ドキッ!』ってことだろ、ルー姉」

「口に入れたら『ドキッ!』っていうか『ドッキリ!』だろ?いや『ビックリ!』?」

「大して変わんないんじゃないかな……。それよりも闇鍋って何?」

「おや、ゴンは知らなかったのかい◆」

「闇鍋っていうのはな、暗い中何も見えない状態でそれぞれ持ち寄った具材を鍋に入れて、手探りで取ったものを食べるって奴だ。因みにこれの醍醐味は『具材に何を入れるか』。本当に何でも良いからな……例えば本来なら絶対に口にしたくないようなものとか」

「やけに詳しくないかい、ルーシャ?」

「こういう企画って結構ありがちだろ?発想力も何もない管理人がお決まりのネタで攻めようって魂胆が丸見えだよな」

「でもオレ、こういう風にみんなで顔付き合わせて鍋囲むってやったことないから実は楽しみなんだよな〜」

「じゃあ今度家でやろうか、キル」

「……あ、いたんだイルミ◆」

「てか怖っ!!薄暗い中に兄貴の顔怖っ!!」

「暗いし喋んないし気配消してるし全然気がつかなかったなー」

「やだな、最初からいたじゃないか。ルーシャは気づいてただろ?本当白々しいよね」

「喧嘩売ってんのかお前」

「とにかく始めようよ!これで全員でしょ?ね?」

「そうだね、じゃあ早速各自持ってきた具材を入れていこう◇みんな事前連絡がいってるはずだから、持ってきてるよね◆」

「うん!鍋に入れる用のものじゃないかも知れないけど……」

「ああ、そこは全然構わないって。寧ろそういうものの方が楽しめるしな」

「ルーシャやっぱりイキイキしてるね◆」

「ヒソカもコレ企画した時楽しそうだった癖に」

「ところでさ、闇鍋っていってもオレ夜目がきくから結構はっきり見えちゃうんだけど。たぶんキルも」

「それは全員同じだよ◆ゾルディック兄弟はもちろんのこと、ゴンだって野性児並の視力はあるだろうし、ボクとルーシャも常人よりは目がいい方だしね◇」

「じゃあどーすんの?アイマスクでもするワケ?」

「キルアのいう通り◇ただしアイマスクはアイマスクでも、」

「わ!」「!」「な、」「ちょっと、」

「ボクの“伸縮自在の愛”と“薄っぺらな嘘”を使うけど◆これで自分で勝手に外してズルは出来ない◇」

「おいちょっと待てよ!それってヒソカが断然有利、」

「ていうかズルいよね」

「このイベント誰が企画したと思ってるんだい?結構乗り気だった癖にそんなとこは細かいんだから◆見てみなよ子供二人を◇」

「いやコレじゃ見えねーよ」

「別にいいよね?イマイチどういうのか分かんないけど」

「オレも。楽しいならいいや」

「ホラ、純粋に楽しもうとしてるじゃないか◇キミたちどうせロクでもないもの食べさせるつもりだったんだろう?」

「いや、だってそれが闇鍋の真の―――」

「じゃあまずゴンから◇席順にね◆」

「うん!」


ボチャン!


「……音からして結構大きいな」

「ルー姉、そんな構えることないじゃん」

「キル、分かってないねこの闇鍋の怖さを」

「でもちゃんと美味しいと思うよ?」

「じゃあ次キルア◆」

「よし!入れるぜ」


コロコロ……


(コロコロ?まさかキル……)

「次、ルーシャ◇」

「はいはい…………入れたぞ」

「(特に音はしなかったけど……◇)じゃあイルミね」

「ん」


ポチャン。


「あれ?結構小さそう」

「それは食べてからのお楽しみだよゴン◆最後にボクだね」


ゴト、ゴトン!


「……おい、明らかに食い物じゃない音がしたんだけど。一応ルール上は『食べられるもの』だよ、な?な?」

「当たり前じゃないか、ちゃんと食べられるものだよ◆じゃあ火が通るまで少し待とうか◇」

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