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ヒソ「はい終わり◆15分経ったよ◇」

ルー「はー疲れた」

ヒソ「よし、早速みんなのを見ていこう◆まずはゴーン◇」

ゴン「はーい!」

バン!

ヒソ「うん、ゴンらしいね◇」

ゴン「ルーシャは金髪だし、頭は黄色にしたよ!」

ルー「ありがとうな、ゴン」

ゴン「えへへ……」

ルー「(なんだろう、この可愛い子供をもった気分は)」

キル「ルー姉もあんまり人のこと言えねえな……」

ルー「なんだよキルア」

キル「べっつにー?」

ヒソ「次はイルミ、どうぞ〜◇」

イル「ハイ。あんまり描く気しなかったんだけど」

バン!

ルー「……あれ?」

イル「何」

ルー「さっきよりマシ……?」

イル「は?」

ゴン「ほ、ほんとだ!オレの時より違和感がないよ!」

キル「ま、まあ上手い、とは言えない……けど……」

ヒソ「どうしたんだい、イルミ?いつものあの絵は◇」

イル「ヒソカまた刺されたいの?でもおかしいなぁ、一番手抜いたはずなのに……」

ルー「それはそれでどうかと思うが」

イル「見たくもない人間見ながら描いたんだからそうなるだろ、普通」

ルー「お前そんなに私のこと嫌い?」

イル「うん」

ルー「…………まあお互い様か、今更だしな(ピクピク)」

キル「じゃあ次オレねー!ルー姉もかなり描きやすかったぜ!」

バン!

ゴン「さすがキルア!やっぱり上手!」

イル「……ん?でもさキル、ルーシャってこんなにスタイルよくないよ」

ルー「…………」

キル「だって女はボン!キュッ!ボン!だろ?いいじゃん、この方が」

ヒソ「まあ確かに、ルーシャは足は長いしスレンダーだけど、その分胸はないよね◇」

ルー「…………(スッ)」

ゴン「わ、わわわ謝ってヒソカ!!このままじゃオレたち吹き飛ぶよ!」

ヒソ「え、ボクだけかい?……えーとごめんね◇でもスレンダーでもルーシャのことは好きだよ◆」

ルー「…………(スッ)」

キル「収まった……」

ルー「別に本気でやるつもりはねーよ。みんな焦りすぎ」

ゴン「え?あ、な、なんだービックリしちゃったよ」

キル「(顔が本気だったじゃねーか……)」

ヒソ「(こういうところ似た者同士だよね、ルーシャとイルミ◇)」

キル「最後はヒソカだな」

ヒソ「あ、そうだね◆じゃあ……」

バン!

ゴン「うわあ、すっごい美人……!」

キル「ルー姉黙ってれば絵になるよなー、ヒソカは上手いから尚更」

ルー「黙ってればって言うな」

イル「でもこっちはキルのと違って忠実だね」

ヒソ「当たり前じゃないか◆ボクはそのままのルーシャを愛してるんだから◇」

ルー「…………」

ヒソ「照れるなよ◆」

ルー「……照れてねーよ」

キル「え?ここでまさかの甘い展開?」

イル「ちょっと、鬱陶しいから止めてくれない?」

ルー「別にイチャついてる訳じゃねーだろうが!」

ゴン「わ、ルーシャ落ち着いて!」




□□□□



そんなこんなで、色々絵を描きあっているうちに、結局みんな疲れて途中で止めてしまいました。
でもオレはすっごく楽しかったです。普段しっかり見てない友達の顔の形とかを見て、ああみんなこんな顔してたんだなあって分かったから。

もしできるならまたやりたいなあ。
みんな個性的な絵ばっかりで面白かったし。イルミが描く絵は結局ぜんぶ顔が本人になってたけど、キルアの似顔絵は兄弟だけあってそっくりだった。ルーシャの絵もずっと怖いものばっかりだったけど、ヒソカの……なんていってたっけ……淵?の顔はとっても迫力があって上手だったんだ。

今日もらったみんなの絵は、ちゃんと大事にしようと思います。何年か経って、こんなこともしたな、って思い出せたらいいな。

……そういえば、さっきから隣の部屋で変な音がするんだ。あそこは確か、みんなの絵が置いてあるところ。
なんだかすごく嫌な予感がするけど、とりあえず今から見に行って見ようと思います。それじゃあまた、みんなで集まろうね!

おわり。

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