ルフィがエースを追いかけるようになって3ヵ月。
やっとの思いでエースに追いついたと思ったら……なぜか私まで一緒に大木に括り付けられた。
完全にとばっちり…(泣)
エースともう一人の男の子がなにやらヒソヒソと相談をしてから、突如『殺そう』とか言い出した!!!
「え〜〜っ!!?」
「バカ!静かにしろ!!」
「殺されるとは思わなかった〜!!!助けてくれ〜!!!死にたくねェよ〜!!!」
エースの友達が騒ぎ出したルフィの口を必死で押さえようとするけどまだギャーギャー騒いでて、今度はエースと『サボ』と呼ばれたその男の子がどっちが殺すかで言い争っていた。
騒いでるうちにロープ焼き切ってもいいかな……。
バハムートに変身してもいいけど、その場合縄が切れるか食い込んじゃうかのどっちかだよね?
私、痛いのは嫌いだ!
だってSだもん!!
なんて事をつらつらと考えてるうちに数人の大人の声がして、誰かが来ることに気付いた2人は私達の縄を解くとあっという間に隠れてしまった。
私はポカンとしてるルフィを置いていくわけにもいかなくて一緒にその場を去ろうとしたら、謎のチンピラに捕まってしまった…。
し か も !
素直すぎるルフィのド下手な嘘のせいで、この変なツラ(酷)の一味のアジトに連行されると言うオプションつき!!!
本当にルフィは正直すぎて、トラブルを呼び込む天才だと思う……(泣)
見れば見るほど変なツラのヤツら(もっと酷)…ポルシェーミのアジトで天井の梁から吊された私達に、ポルシェーミは容赦なく棘付きのグローブで殴りかかった。
打撃には強いルフィも棘とか刃物には弱いから、コイツの攻撃はかなり効いてしまっているようだ。
「ルフィ!!!!」
「弟を心配してる余裕はねぇぞ!」
そう言ってポルシェーミは私も殴ってきた。
いくら訓練をしていたってさすがにこれはキツい……
「ぐっ!」
「姉ちゃん…!…ぐすっ、痛ぇよー!!恐ぇよー!!!」
まだ小さいルフィは痛みに耐えられず泣き出してしまった。
……この子をこれ以上苦しませる訳には行かない!
「よせ!ルフィに手を出すなっ!!そんな事したってこの子は知らないし、私だって知ってても言わない!!」
「ほぉー、なら無理矢理にでも言わせるまでさ。」
ニヤリと嘲笑ったポルシェーミは、それから私とルフィを交互に殴ったり蹴ったりしてきた。
正直、エースにそこまでの義理もないんだから、こんな思いをするくらいならいっそ吐いちまった方がラクだ…とも思った。
だけど、それを出来なかったのは………
私が
エースの事、気になっていたから……