「エース、そろそろ離して。」私は真っ赤であろう顔を覆いながら、呟いた。彼は私の太ももにしがみつき、やだねと面白げに言った。空を見上げると風が私の髪を擽る。火照った頬には丁度いい、温い風だった。 いいお天気だなあ。日向ぼっこするのはとってもわかるのだけど、その、私をわざわざ呼んで、ご機嫌に膝を確保しないでいただきたい。嗚呼、太ももが気になる今日この頃なんです、 ふと下から伸びてきた手が私の熱い頬を包み込んだ。私は上げていた視線を彼に落として。眉を顰めて私を熱く見つめる、彼と目が合った。 「・・・離すワケね―」 切なくそう呟いたから、私は胸が苦しかった。照れ隠しで出てきた言葉は「じゃあ離さないで」自分でもかわいくないと思う。彼は照れたように笑って、おう、と返事した。その表情をみる事ですら、苦しい「ずっと、」彼の手が私の両頬を包み込んで。そのまま引っ張られ、いつの間にか息を止められていた。彼の熱い唇が私を逃がしてくれなくて、息苦しさと切なさでもう苦しかった 「なに泣いてんだ。」彼の身体に包まれて、私は泣いていた事さえ今気づく。彼と共有している時間さえ惜しい、もっと、欲望ばかりが募っていく。それを約束しても自分への気休めにしかならない、一時の安楽が欲しいわけ、でも、ない。 でも私を縛り付けられる約束が欲しい、 「ずっと、隣にいて」 彼は無邪気に笑って私を包み込み、頭上で大きく返事をした。温い風の間からエースの匂いが鼻を掠めた でも哀れな安楽の約束で少しの間だけでも私を満たして、欲しい 100606 尊敬する憂さんへ…!私の隣にいてください(真顔) 相互ありがとうございました* |