ジャブラの髪の毛ってほどいたらすごい長さだよね。まっずい海軍支給のコーヒーを飲みながらなまえがそう呟いた。

「クマドリくらいあるんじゃない?」

「あんなモサモサして堪るか」

「でも長さなら負けず劣らずだよ、きっと」

なまえは、髪下ろしたとこ見てみたいなあと言いながら角砂糖を一つカップの中へ放り込む。お前何個目だ。

「砂糖入れすぎだろ」

「甘くすればこの不味いコーヒーも何とか飲めるかなって思ったんだけど」

「結果は?」

「無理、この不味さはどうにもならない」

甘ったるさは見てるこっちにまで伝染してきそうだ。

「……髪下ろしたとこ見たいんだったら、夜おれの部屋に来ればいいじゃねェか」

「あっ、そうか」

「美味いコーヒーくらいは入れてやれるしな」

「ほんと? じゃあ今夜、部屋行っていい?」

ああ、と返すとなまえは至極嬉しそうに、楽しみが出来たとコーヒーをすする。
そんな甘っちょろいお前に覚えていてほしいことは二つ。
一つ目はおれが狼だってこと。
二つ目はおれが「男」だってことだ。


理性の淵につま先立ち


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初ジャブラ。
ジャブラ大好きーかっこいいなー。
けど夢扱ってるサイトさんが少なくて…悲しいです。

タイトルが気に入ってます。

100525
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