今日は11月22日、いい夫婦の日だ。そのせいか、やけにカップルが嬉しそうにしている。俺としては全く面白くない。

「なあ、今日何の日か知ってる?」

後ろの席のみょうじに話し掛ける。確かこいつも独り身な筈だ。

「え、もしかして榛名も知ってるの!?」

「俺だってそんくらい知ってるよ」

「そだよねー、国民的だもんねー」

夫婦の日ってそんなに国民的なのか。一昨年まで知らなかった俺は相当遅れているのかもしれない。

「でも榛名がそういうことにも興味があるって意外だなあ。野球しか眼中にないイメージだもん」

「俺だって男だぜ?興味くらいあるよ。それに結構憧れたりもするしな」

「やっぱ憧れだよね」

「え、みょうじも?」

「もちろん。仲の良い夫婦とか家族って憧れるよ」

「じゃあ俺と夫婦になる?」

茶化したように言ったけれど、結構本気だったりする。でもこれで思いっきり振られたらショックだよなぁ。夫婦の日に何やってんだって感じになる風景が脳内を掠める。

「は?榛名は名前の時点で駄目じゃん」

予想外の言葉だった。それはイエスでもノーでもない、不可解な回答。何だ?名前の時点で駄目って。どうにも会話が噛み合ってない気がする。

「なあ、今日って夫婦の日だよな?」

「何言ってんの。今日はあの国民的海洋家族のお茶目な主婦、フグ●サザエさんの誕生日でしょうが」


夫婦の日なんてくそくらえ



*****
な ん だ こ れ !
残念さが滲み出ていますね
これが悪い例というやつです
夫婦の日ネタなのに糖分はどこにいった

まあ取り敢えず、サザエさんおめでとう!←
あ、サザエさんの誕生日ってのは本当ですよー


091122
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