「ラビ、ラビ、大変です」

そう言ってオレの目の前に大量の料理が現れた。
相変わらず朝から重いさ。

「どしたアレン」

「か、神田が」

アレンが指差した先には、蕎麦を持った神田が席に座るところだった。

「神田が自分から人の隣に座ろうとするなんて……!」

もう一度目を向けて、やっとアレンの表情の意味が理解出来た。
席が混んでるときでも人の隣には座らないのに、とマッシュポテトを口に詰め込むアレン。

「あー、アレンは任務に行ってて知らないんか」

「何をですか?」

「さっきユウが隣に座った女の子、ユウの想い人なんさー」

「は!?」

「びっくりすんだろ。オレもユウが恋とか想像つかねえもん」

「いや全くですね」

「にしても、なまえもよく無口なユウと居てあんな楽しそうな顔出来んな」

「僕だったら一瞬も持ちませんよ」

「お前は特別さ」

「あっ!」

「おっ!」

「神田の蕎麦をつまみ食いするなんて、あの子すごいですね」

「あれ、オレらがやろうものなら一瞬であの世行きさ」

「同感です。あれ一応怒ってますけど、絶対嬉しいんですよ。僕らに怒る時と顔違いますもん」

「惚れた弱みってやつさー」

「あ」

「やば」

「神田に見つかった」

「逃げるさ!」


青天の霹靂



「神田、蕎麦一口ちょーだい」

「は、何言って」

「美味しい! 日本食って意外といけるものね」

「っ……」


*****
30分くらいで書きました。
出来については見逃してください。

100709
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