「知っとお? 今日は告白の日らしかよ」 「へー」 「反応薄いったい。……ほら、お前さん俺に言うことあるんじゃなかと?」 「えー……こないだ千歳の歴史の教科書の人物像全員に落書きしてごめん、とか?」 「お前さんそんなこつしとったとや……!?」 「え、気付いてなかったんかいな」 「教科書なんか滅多に開かんけんねー」 「……」 「って、そうじゃなか!」 「他に思い付くことないんやけど」 「えええ」 「何?」 「……もーよかよ」 「ぷっ」 「なんね!?」 「いや、千歳の拗ねた顔って可愛いなあ、思て」 「そんなん、嬉しくなか……」 「はいはい、からかってごめんな? ちゃんと千歳のこと大好きやから安心して」 「……」 「機嫌直しいや」 「ぎゅー」 「は?」 「お前さんからぎゅーしてくれたら許すばい」 「(こいつ、めんど)」 「なあ、ぎゅーして?」 「(しかも何か可愛いからうざい)」 「5ー」 「え?」 「タイムリミットばい。よーん」 「意味わからんわ!」 「さん、にー、いち」 「え、3から早すぎやろ」 「ぜーろっ」 「……結局千歳からするんやな」 「俺はそぎゃん気の長か男じゃなかよ?」 「よく知ってますー」 「好いとうよ」 「……」 「めちゃくちゃ好きや」 「……千歳関西弁似合わんねん」 「そっかね?」 「私、も千歳んこと好いとう、よ」 「はは、お前さんも熊本弁似合わんばい」 「財前なにしとん、こんなとこで」 「謙也さん。部室でバカップルがいちゃついてて入れんのですけど」 「あー……」 「時と場所わきまえてほしいっすわ」 110509 ぐたぐた長くなった… |