「……もしも、し?」

「うわ出た」

「なんねその言い草。電話してったんはお前さんやろ」

「いやまさか出るとは思わんくて。いっつも繋がらへんし」

「まあ実際着信気付いたんはたまたまやけど。……それで?どげんしたと?」

「急に声聞きたくなった」

「え、お前さんそぎゃんこつ言うキャラじゃなかやろ」

「ひっどー。私割りと本気で、」

「今すぐそっち行ったるよって、待っときなっせ」

「今、から?」

「声聞きたいってことは不安なんやろ?」

「……違わない、けど」

「じゃあ直接会うんが一番ばい。十分で行くな」

「ありがと……」

「会ったらぎゅうしたるよって、一人で泣くんじゃなかよ」

「うん」


100303
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