「失礼します」

「あら幸村くん。体調はどう?」

「ありがとうございます、大丈夫です。あの、このベッド使用中ですよね?」

「ああうんさっきから女の子が寝てるけど。ってなにカーテン開けてるの!」

「せーいち」

「あら起きて……ってなんで正座?」

「俺に何か言うことは?」

「ほ、他の男の人の胸に倒れ込んですいませんでした」

「はあ、全く馬鹿じゃないの?テスト前だからって徹夜したって元々ない脳みそが一晩で活性化するわけないだろ」

「おっしゃる通りで」

「倒れて結局テスト受けられなかったなんて元も子もない」

「はい」

「しかもあろうことか他の男の胸に倒れるってほんとにお前なんなの」

「返す言葉もございません」

「どれだけ俺を不安にさせれば気が済むんだ」

「精一?」

「……」

「ごめんね、あとありがとう」

「馬鹿女」


100117
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