2012/02/29 01:41 

なんかまだ卒業したっていう実感が湧いてきません。だからかな、今日みんなとさようならをする時もあまり悲しくなかったし、寂しくなかったし、あっさりしていた。まだフツーに会えるような気がしているんですよね。もう会えない人だっているのに。
このリアルにも書いていましたが、一年生のときは本当に学校が嫌いでした。部活もクラスも、何もかも。
中学の時がやたらと厳しい学年で、挨拶・掃除・時間厳守が徹底され、風紀もかなり厳しかったです。何か本当にもう私たちは囚人なんではないかと思ってしまうくらいに厳しかったんですよね。でもそれと同時に人のために動きなさいと言われ続けていたので、優しい人が多かったです。元からの人間性がそうなのかもしれないですが。周りを助けることが自然にできていた中学の雰囲気が、私にはとても居心地が良かったんです。
だから、高校に入ったときにすごく落胆しました。校則や風紀が厳しいと言われている高校だけど全然ゆるいし、「人のために」で動く人も少なくて。中学のときとは全然違う雰囲気になかなか慣れることができませんでした。
今思うと、期待しすぎだったんだと思います。中学の雰囲気が当たり前だと勘違いしてしまっていて、期待していた分すごく落胆して、勝手な一人相撲でした。
二年生になり、段々とクラスの人たちのいいところが分かってきてから、やっとクラスが好きになれました。今ではこのクラスで三年間を過ごせて良かったと思えています。
委員長と副委員長の人がですね、本当にいい人たちなんです。今日の委員長の「俺は上辺だけの『クラス大好き』がすごい嫌いやったから、それを心から言えるようなクラスにしたかった」という言葉に感動しました。私もそう思っていたからです。ただ、そう思っていただけの私と違い、委員長と副委員長は実行に移してくれました。クラスのために尽くしてくれました。あの二人がいたから、今気持ちよくクラスが好きだと言えるんだろうなあ、と思います。
今日の最後のHRでは、一人ひとり思いを語ったんですが、感動したり、笑わされたり、さすがうちのクラスだな、って思うようなHRでした。なんやかんやで私はこのクラスが大好きなんだ。そう実感しました。

部活も、中学のときはそこそこの演奏をしていた分、高校の部活の下手さにかなり萎えました。しかも先輩たちは「和気あいあいとした雰囲気で楽しくやれればいい」みたいなスタンスだったので、全く反りが合いませんでした。一年生のときは辞めたいとばかり考えていましたね。
二年生になり、部活を引っ張っていく立場になったときに、有り難いことに副部長という役をやらせていただきました。その副部長という立場で色々なことを経験し、色々なことを学びました。副部長をやれたことにはすごく感謝しています。演奏も少しだけではあるけど上手くなったし、何よりやっと「演奏」が楽しいと感じることのできる部活にできたことが、個人的にはすごく嬉しかったです。

今日の卒業式で一番印象的だったのは、三年間お世話になった商業科の先生に花束と色紙をお渡ししたら、その先生が泣きはったことです。厳しい先生で、ちゃらんぽらんなうちのクラスは注意を受けてばかりでした。その注意たちがあったから今のクラスがあるんですけどね。そんな先生が泣くとは誰も思っていなくて、みんなびっくりしていました。最後の言葉もすごく温かいものでした。大好きです。

三年間、本当に早かったです。こないだ入学したばっかやん!って、本当にこんな感じです。
ふとした瞬間に思うのですが、高校生活ってやっぱり特別なものだと思います。特に大きな出来事もない毎日なんだけど、何だかキラキラしてる。そんなものでした、私にとっての高校生活は。辛いこともたくさんあって、悩んで、泣いたけれど、それさえも高校生活ならではの思い出として自分の中にあります。もう行事にめちゃめちゃ熱くなったり、部活にひたすら打ち込んだりすることもないかもしれない、騒々しい休み時間とか、放課後の教室での馬鹿話とか、そういうのもないかもしれない。そう思うと胸がキュッとなりますね。戻りたい、そう思ったりもします。受験はもう二度と経験したくないですが。

つらつらと書いてしまいましたが、この学校に来てよかった、この学科に来てよかった、このクラスに居れてよかった、この部活で吹奏楽ができてよかった、今はそう思っています。そう思えるような高校生活を送れたことを、とても幸せに思います。

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -