「はーーー…、また負けた…」 「四捨五入しなくてよくねーッスか」 no image タマ(マニューラ♂) 36歳|182cm 一人称/二人称:オレ/基本さん付 [世界観共有よき様宅] 10年後の氷坂 環 相変わらずだらしない男のまま 貯金もすることなく、その場その場で生きている 周りに恵まれ、優秀なマネージャーにも恵まれたおかげか、仕事は前よりも増えバイトする月はほぼなくなった イメージは変わらず悪役側だが、俳優業に専念できるのは嬉しいので仕事には全力で挑んでいる。 仕事が増えて嬉しい反面、軽率に風俗などに行き辛くなった(行かないわけではない) 女の子には役とのギャップに微妙な顔をされることが多い 相変わらず彼女はいない デートから先には進めない かといって長く落ち込む様子はない まだまだギャンブルの方が楽しいらしい ヒモになる夢は諦めてない --------- 灰音さん(よき様宅)と名前呼びになったのはいつだっただろうか。相変わらず優秀なマネージャー。仕事っぷりには本当に頭が下がる。 「灰音さんが作るごはん、すっげーうめーッスよね〜」 解さん(よき様宅)は中学高校と年を重ねるにつれあまり構ってくれなくなったかと思いきや、思春期を過ぎればまた部屋に遊びに来てくれるようになった。遊びに、というより同居してるんじゃないかっていうぐらいふつうに入ってくるし当たり前のように解さんの私物が転がっている。彼が狭いというので(大きくなりすぎたせいでしょ、と言えば自慢気な顔をしてくる)せっかく増やした布団も、最終的にこちらの陣地に入ってくるためあまり意味をなしていない(部屋の主であるはずのオレが布団から出されていることがある) もう大学生ともあり、気さくにバカな話もできる間柄。付き合ってた女性に振られれば慰めてくれるし、相談にものってくれる。小さい頃から見てるせいか、兄弟のような感覚で彼の側は気が楽…、なのだが。 あんなに可愛らしかった少年がいつの間にやら立派な雄になってることに気づかされたのは、36年生きてきた中で一番事故った気がするあの日、彼に抱かれたときだった。正直なんであんなことになったのか、その日は尻の痛さで覚えてなかったものの、そういう日が来るのは目に見えてわかっていたのをちゃんと拒絶しなかった自身にも否がないとは言えず、今に至る。一度目を許せば二度三度も同じこと、と適当に考えているせいか、彼の手が伸びるのを今でも拒否できないままいる。できない、というよりはしないだけ。彼の歯ブラシがある洗面台、彼のコップがある食器棚、冷蔵庫にあるプリン、見慣れた光景が彼を拒否した瞬間に壊れるのは彼の性格を幼い頃から見てきた自身にはよくわかった。今は変化がめんどくさい。それだけ、を自身の言い訳にだらだら妙な関係を続けている。 といってもふと見る彼はやっぱり昔からの可愛い解さんなのは変わりない。 なんだかんだで彼には甘い自分がいる。 「パンツ引っ張るのやめねーッスか」 ▼十年前 ▲ |