俺の些細な抵抗や疑問など、どうやら関係ないらしい。
にこにこ笑いながらカタログを見つめるアン。やめてくれ。笑顔の裏に何かあるんじゃないかって考えちまうから。


「シリウス、こんなのどうだろう」
「任せる」


今日何回目かのその台詞を口にすると、見るからにすねるアン。


「どうでもいいってこと?」
「…結婚式は、お前へのプレゼントだから。新婚旅行は口挟む」


そう言って頭を撫でてやると、アンはまたにっこり笑った。それから、服をくいっと引っ張られて、アンはそっと目を閉じる。
…なんとなく、感じる違和感。
これは愛なのかなんてらしくないことを考えると、少し躊躇われて。鼻の先に唇で軽く触れてやった。





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