[ 08/27/14:03 ]


「本当にすまないと…!」
「兄上、何を謝ってるんですか」
「や、だってお前人質なんだろ!?とっつぁんが言ってた!!」
「大丈夫ですって。上の人間はそういうつもりかもしれないけど、結果兄上たちより上の地位にいるわけだし、ラッキーでしょ」
「だが」
「将軍様の妹君の側近護衛だよ?上の人間も即殺すなんてできませんって」
「いやでも俺ら頭に血が上るとなにも考えずに大暴れしちゃうから取り返しのつかない事にわりとすぐなると思うんだよね!ぶっちゃけね!!」
「しねよ」


がちゃん、と電話をきる。
バカ兄上め。ゴリラ。いやゴリラの妹っていやだけども。でもあれゴリラだしね。
真撰組局長の妹とはいえ、所詮田舎者。多少腕に覚えはあるけれど、わざわざ田舎から呼び出すほどのものじゃない。
早い話が、人質。
好き勝手真撰組が暴れないよう、いつでも殺せる場所に血縁者を連れてきたってだけだと思う。護衛なんて、一番始末しやすい位置だし。



「…あの、お話終わりましたか?」
「そよ様。なぜこちらに?」
「あなたとお話しているのが、すごく楽しくて。少しでも長くお話してみたいなと思ったら、待ちきれなくなってしまったんです」



困ったように笑うそよ様。ほんとうになんというか…かわいらしいお方だ。
せっかく上京して兄上たちに会えないのはちょっとだけさみしいけど、これだけ慕ってくださる方がいらっしゃるのだからがんばらねば!



「喜んで!」





みたいな近藤妹のおはなし。
DNAの奇跡で普通の女の子です。ノットゴリラ。
そよ様の側近護衛なのでなかなか歌舞伎町にはいけませんが、たまーにそよ様をつれてお忍びで遊びにいったり、お休みにふらふらしにいったりします。茂茂様との絡みは…需要なさそうですね(笑)


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