(学パロ)

「夏休み、終わっちゃいますねぇ」
「あってないようなものだっただろ」
「課題とか補習とか忙しかったですもんね」
「そうだな」
「別に補習なんぞ出る必要なかったくせにこの主席は……」
「出ないと担任が煩いからな」
「嘘つけよ実際は直ちゃんと一緒に帰りたいから毎日毎日律儀に出席してたくせにさぁぁ!」
「潰すぞキノコ」
「だ、大丈夫です先輩!私も秋山先輩と一緒に帰れて嬉しかったです!」
「直ちゃん直ちゃん、微妙にフォローする所違う」
「そもそも一緒に帰ったのは君だけではないでしょう、秋山くん」
「あ、勿論ヨコヤ先輩と葛城先輩と福永先輩とも!」
「こんな大所帯でよくもまあつるむよねぇ我ながら、このクソ暑い最中」
「神崎さんは私の日傘に入るから大丈夫です」
「退きなさい白髪、今日は私も日傘装備済みです」
「はっ、それしきで神崎さんと相合傘が出来るとお思いですか!甘いんですよ葛城さん」
「そちらこそ冗談は髪の毛だけにしてください」
「二人とも黙れ」
「何をするんですか秋山くん!」
「日傘を返しなさい」
「ほら、差しとけ」
「えっ」
「こいつが代表して二本とも差して歩けば文句ないだろ」
「あるに決まってるでしょう!何ですかそのどや顔」
「大岡裁き気取りですかこのコロネ!」
「やーい直ちゃんを二人に取られたくない独占欲隠しやがって」
「どさくさに紛れんなキノコ」
「け、喧嘩やめましょうよ皆さん!私にいい考えがあるんです!」
「神崎さんがおっしゃるのなら仕方がない……」
「大目に見てあげますよ、秋山くん」
「お前ら本当に露骨だよな」
「で?何なのいい考えって」
「皆が平等に涼しくなれる案です」
「またこの子は微妙にピントのずれた解釈を……何」
「見てください、あれ!」
「あ」
「コンビニがあります」



「何買ったんですか、福永先輩」
「アイスとメロンソーダとヤンジャン」
「あ、アイスもメロン味ですね!私いちご味です」
「うお、真っ赤。ねえ知ってる直ちゃん、合成着色料を摂りすぎると髪の毛の色変わるんだよ?ヨコヤが白髪なのは白い着色料を摂取しまくったからなんだって」
「ええっ!じゃあ私」
「髪真っ赤になるよー一気にパンクになるよー」
「あ、秋山先輩ぃぃぃ!」
「なる訳ないだろ」
「あっきーマジで空気読めてねー」
「本当ならお前が真っ先に葉緑素持つだろうが」
「秋山先輩は何買ったんですか」
「俺は、」
「私はアイスティーですよ神崎さん」
「何を私の真似なんてしてくれてるんですかあなたは」
「お前らには聞いてない」
「秋山くんの不毛な買い物リストなんて興味ありません」
「おや神崎さん、舌が真っ赤ですよ」
「本当ですか!鏡鏡」
「俺緑ー!」
「うわ、福永先輩すごいですそれ!」
「……私もアイス買い直してきます」
「今さらお揃いにする気ですか?幼稚ですねぇ」
「じゃあ私の前を阻むのやめてもらえますか、何であなたこそじりじりコンビニに戻ろうとしてるんです」
「別にあなたわざわざアイスなんて買う必要ありませんよ、舌でも噛んだらどうです口の中真っ赤になれますから」
「そちらこそ全身緑に染色してナメック星人みたいにしてさしあげますよ」
「あれ、秋山くんはどこに行きました?」
「なんだよ」
「いたんですか」
「お前らが勝手に俺の存在忘れただけだろうが」
「拗ねないでくださいよ気味が悪い」
「拗ねてない。おい、神崎直」
「どうしたんですか?」
「ほら、ブルーハワイ」
「うわっ舌青っ」










Title:舌
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