2011/10/19 05:00

 彼は感情を失ってしまったという。「極端にいうと喜怒哀楽、好き嫌いを失ってしまったんです」と言った。
 その言葉に最初、会話の相手である折原臨也は「は?」と疑問符を浮かべた。彼が何故いきなりそんな話を持ち出したのかを考えてみるが、彼が考えていることがいまいちよく分からない。少し変わった職業で培った洞察力を最大限活用して、彼の考えを察してみようとするが、その彼は心中を明かそうとはしない。
 恐ろしく座り心地がいいと彼がだいぶ前に言った、そのソファーで臨也の隣に腰掛けている彼。太ももの間に挟んでいた指を解いて、そのまま自然な動きでローテーブルにあったマグカップを掴む。手のひらの中のマグカップに息を吹き込んで、ちょうど良い温度に冷ましている。マグカップに集中している横顔、伏せられた目線。
 彼のそんな動き一つ一つに注目してみるが、特に不審なところはない。いたっていつも通りだ。
 はて、彼は何が言いたいのだろう。臨也は小さく首を傾げる。
 
 そして「だから臨也さんの気持ちには答えられない」とも言った。「ごめんなさい」と。
 これにはさすがに臨也も「あぁ」と納得したような声をあげる。
 池袋の素敵で無敵な情報屋こと臨也は彼、竜ヶ峰帝人に恋をしていた。人という存在を愛していると掲げる臨也へのその帝人の恋心は、帝人本人に対して向けられたものなのか、はたまた臨也が愛する"人"の"一部"である帝人に向けられたものなのかは正直なところ曖昧だった。しかし、「竜ヶ峰帝人に恋をしているのですか?」と問われれば躊躇うことなく「YES」と答えられる自信がある臨也にとってそんな些細な問題は、帝人への恋心の障害にはならないらしく、つまりはとにかく、臨也は帝人に恋をしていた。
 そんな彼の口から告げられた「ごめんなさい」に、臨也は内心穏やかではない。職業柄、感情を押し殺して笑うことなど容易いことではあったが、今ばかりは露骨に苛立ちを表情に浮かべてしまう。

「何それ、意味が分からないんだけど。」

 本当に意味が分からない。いや、自分が振られたことは分かった。ただその振られた理由がよく分からない。臨也はもう一度彼の心境を探ろうと試みてみるが、マグカップに集中している横顔、伏せられた目線、特に不振なところはない、つまりは探りを入れる隙などないそんな彼の考えていることなど分かりはしなった。
 いつの間にこんなに分かりにくい子になってしまったのだろうか。小さく打たれた舌打ちは、帝人には届いてはいない。聞こえてはいても気にしていないのだろう。臨也に苛立ちの種を投下した本人は、やはりまだマグカップに夢中になっている。

「俺、帝人君に嫌われるようなことしたっけ?まさか本当に、そんなよく分からない理由で俺を振るわけじゃないよね。」
「僕は別に臨也さんを嫌ったわけじゃないですよ。ただ、好きでもないんですよ、臨也さんんことが。」
「嫌いでもないし好きでもないから振るって、意味わかんない。そしていい加減人と話してるのに余所見するのやめなよ。」
「あっ、ごめんなさい。」

 苛々としている臨也が詳しい説明を求めると、帝人は苦笑いを浮かべながらもマグカップをローテーブルの元あった場所に戻し、ゆっくりと話し出した。

 さっきも言った通り、感情というか気持ちというものを失ってしまったんです。普通の生活を送っていて、本当は感じるはずの「嬉しい」とか「悲しい」とか「腹立たしい」とか「楽しい」とかを感じれなくなってしまったんです。自分が何を思っているのか分からない。
 今だって、こうしてホットチョコレートを飲みながら臨也さんと話していても何も思わないんです。ホットチョコレートが熱いなとか、冷ましてから飲まなくちゃなとか、臨也さんが苛々しているなとか、何か言わなくちゃなとかそういったことは思えるんですけどね。でも、ホットチョコレートが美味しいのか不味いのか、苛々している臨也さんに自分は何が言いたいのか、その先が分からないんです。
 もともと僕は自分の意思が弱くて周りに流されやすい性格でしたけど、それでも人並に喜怒哀楽はあったはずで好き嫌いもはっきりしていたはずなんです。周りに流される前に、流される意思がない。
 臨也さん分かります?意思がないってことが。悲しいの寂しいも怖いも感じないくせに、不安にはなるんです。こんなにも自分は空っぽなのは、自分がどこかおかしいせいなんじゃないかって、不安になるんです。臨也さん、僕おかしいですか?周りの人と違います?変ですか?僕なんでこうなんでしょう?
 僕自身が分からなくて臨也さんが分かるはずないですよね。ごめんなさい。
 自分の気持ちが分からない、だからね臨也さん。僕はあなたの気持ちに答えられないんです。好きか嫌いかも分からない相手とお付き合いはできません。それは臨也さんが悪いんじゃなくて、好きも嫌いも分からない僕がいけないんです。本当に、ごめんなさい。

「ごめんなさい。」

 感情を失ってしまったと言った帝人のその顔には、いつものようにもはや彼の癖である困ったような苦笑いが浮かんでいる。それでも、その表情を作り出す彼は何の感情も感じていない。まるで彼という入れ物の中には何の感情もつまっていない、空っぽのようだ。そう思った瞬間、臨也は苦虫を噛み潰したような顔をした。

 臨也には今の帝人の状態をみて、ある言葉を思い出していた。
 "統合失調症"ドーパミン過剰、ストレス、出生時の影響など様々な仮説はあるが明確な病症は確定されていない精神障害の一種である。
 症状は大きく分けて陽性症状、陰性症状の二つがあるとされているが、これに認知障害も加えた三つに分けることやその他症状もあげることもある。そのうちの一つ、感情鈍麻という症状がある。外界に対して無関心で、本来であれば情動変化を引き起こすような刺激を受けても、感情を表すことができない状態。感情に乏しく欠けているような様。まさに先ほど帝人が話していた状態のようではないか。
 自分の気持ちが分からない、感情を失ってしまった。では、感情を失ってしまったのではなく、精神を病んでしまって感情が麻痺してしまっているとしたら。帝人が精神を病む、その原因を、思い当たる節を、臨也は知っていた。

 嗚呼、と悲痛な叫び声をあげてしまいたくなった。
 彼の精神が病んでしまうほど心に傷付けることが出来る奴なんて、俺以外いるわけないじゃないか。彼の隣を独占していた彼の友人達を傷付け、修復不可能にまで関係をズタボロにし、彼の気持ちなど捻じ伏せて、自分の欲するがままに彼を手に入れたのは俺じゃないか。
 その時受けたトラウマからの自己防衛。彼は感情を閉ざし、凍てついた心は麻痺して、ついには感情自体を欠落させてしまった。
 彼が感情を失ったのも、好きも嫌いも分からなくなってしまったのも、全部が全部自分のせい。自業自得。過去の自分をこんなにも恨んだのは初めてではないだろうか。過去の自分が帝人に刻み込ませた傷の深さを思い知らされ、痛々しく、臨也は顔を歪ませた。

 そんな臨也のその横で、帝人はふらふらと目線を彷徨わせていた。最初から隣の臨也の事などみていない。その瞳が見つめるのは一体誰なのか。ここには居ない彼が一番会いたがっている人、いや人達を探しているかのように、ふらふらと彷徨う目線。
 "表情に動きがなく、人と目を合わせず、感情の起伏が乏しくなる。統合失調症にみられる症状"
 ご自慢の膨大な知識が詰まった頭のせいで、嫌な言葉ばかりが思い浮かぶ。その度恐怖心を掻き立てられ、どうにかなってしまいそうだと悲痛の叫び声は止まない。その身を痛めつける不安感に思わず、迷子のような目をする帝人を抱き寄せて、その腕の中に納まってしまうくらい小さな体に漠然と「手に入れてはいけないものを手に入れてしまった」と考えていた。

「帝人君、帝人君、帝人君、帝人君、帝人君……みかどくん。」
「えっ、臨也さん?」
「どこも見ないで、俺を見てよ。」

 突然抱きつかれた帝人は驚きと戸惑いが混じったような顔で、臨也を見つめる。強く力のこもった腕の中、もしかしたら彼は痛がっているかもしれないと思ったが、どうしてもその腕から放すことは出来ない。手に入れてはいけないものを手に入れてしまったら、手放すことなど出来るわけがない。腕の力は強くなるばかり。
 自分の腕の中から見つめてくるその瞳には、躊躇いと臨也への心配が浮かんでいる。真っ黒で澄んでいて、光も影も混ざったような、なんて綺麗な瞳だろう。今は余計なもので濁ってしまっているけれど、初めて彼をみた時の瞳と変わらず綺麗でいた。
 あの時の彼は友人と楽しげにじゃれて合っていて、笑顔で。そういえばあんな笑顔、しばらく見ていないことに気が付いた。

「笑ってよ、帝人君。」
「え、えっと。」
「……その笑顔じゃなくてさ、もっと楽しそうに自然体なやつ。」
「いきなり笑えって言われたって笑えませんよ僕は。」

 そう拗ねたように怒り出す表情も久しぶりに見たような気がして、臨也は素直に喜んだ。ふふふと笑ったその笑みを、帝人はからかいからだと思ったらしく、恥ずかしがって顔を赤らめる。子供のような、唇を突き出す拗ねた仕草に「あぁ、可愛いな」と胸が軋む。

「…………あれ?」
「え?」

 胸に引っかかるもの感じた臨也が疑問符を浮かべて首を傾げる。そして、それにつられて疑問符を浮かべて首を傾げる帝人に、驚きで目を見開いた。
 "表情に動きがなく、人と目を合わせず、感情の起伏が乏しくなる。統合失調症にみられる症状" "表情に動きがなく"
 臨也の中で途端に何かが脈を打つ。
 今自分の中にいる彼は、驚き、戸惑い、心配し、怒って拗ねてその感情といえるものを表情に浮かべているじゃないか。それにさっきは苦笑いだってしていた。彼は感情を持ってはいなくても、ちゃんと表情を持っている。だとしたらもしかして。
 臨也はもう一度、帝人の顔を見据える。
 自分がくだらない妄信に縋り付いていることは分かっていた。いくら症状と違うところがあったとはいえ、相手は理論などでは敵わない精神や心の問題、心理世界だ。そうではないとは限らない。それでも、それでも帝人を手放すことなどできっこない臨也にはそれに縋り付くほかないのだ。
 出来るのか?相手は論理的にはいかない厄介な敵だ。言葉だけで戦うなど。いや、出来る。やるしかない。俺を誰だと思っているんだ、素敵で無敵な情報屋だぞ。今まで甘い言葉で人を欺き惑わし手駒にすることなんて、死ぬほどしてきたじゃないか。現に彼はそうやって手に入れた。今更彼相手に正攻法にシフトチェンジする方が馬鹿馬鹿しい。

「ねぇ、帝人君。俺達やっぱり付き合おうよ。」

 臨也のその言葉に、帝人は先ほどまでとは打って変わったように表情を消す。その反応に臨也の中の焦りが波打つが、そんなことを顔に出し帝人に気づかれてしまうなんて失態はしない。

「俺のこと好きか嫌いか分からないのなら、好きだと思い込めばいいじゃない。どうせどっちでもないのなら今から俺を好きになればいい。」
「でも、僕は……。」
「帝人君、君はね、別におかしくなったわけじゃないと俺は思うんだ。ただ少しだけ自分の気持ちに鈍感になってしまっただけで、そんなこと人間ならよくある事なんだよ?」
「え?よくあるんですか?」
「うん、帝人君は今まで知らなかったんだねぇ。だから不安になちゃったんだ。可哀想に。でも安心して、俺と付き合ってくれるのなら帝人君の恋人として、俺が責任持って失ってしまった君の感情を元通りにしてあげるから。」
「…………。」
「君の感情が戻るまで、俺が君を全力でサポートしてあげる。だからさ、帝人君も頑張ろうね?」
「がん、ば……何を?」
「たとえば今なら、俺を好きになれるように頑張ってみてよ。」
「臨也さん?」
「そう。」

 臨也がそっと見守る中、帝人は居た堪れなそうに俯きながら、そしてついには眉間にしわよせ、くしゃりと泣き出しそうな顔になってしまった。そんな帝人の表情の変化に嬉しそうにする臨也の心中など知らずに、どうしたのと臨也がやさしい言葉をかければ助けを請うような目をする彼は、すでにほとんどは臨也の戦略に落ちたようなものだった。

「好きになる方法が分かりません。僕は臨也さんを好きになる方法が分からないんです。」

 帝人の必死の言葉に、臨也の笑みはぐにゃりと歪む。
 悪魔みたいな人だと、初めて会ったときに思ったことを、ふと帝人は思い出していた。それはまだ高校生になったばかりの春の日。真っ黒な髪の毛で、真っ黒な服を着て、真っ黒な言葉を吐く、でもその瞳は綺麗な朱色をしているのだ。悪魔みたいに、綺麗な人だと思った。この人に僕はきっと恋をするのだろうと、心のどこかで思っていた。
 そして今もまた、臨也はそんな帝人に真っ黒な言葉を吐く。

「なら、三回『好き』って言ってみて?きっと大好きになるから。」

 なんて気障な人だろうと、思った。そして、そんな気障な言葉をいうくせになんて情けない顔をしているんだろうとも思った。
 緊張からか、高揚からか、震える唇で帝人は言葉にする。

「……好き。」

 一回目、帝人は顔を真っ赤にしてそれでもはっきりと口にした。

「好き。」

 二回目、臨也が涙を流した。

「すき。」

 三回目、その言葉は最後、帝人に抱きついた臨也のコートの中へと消えてしまった。


 抱きしめたその震える体に、その言葉に、また手に入れてはいけないものを手に入れてしまったと思った。これから何度彼に嘘をつき、何度また甘い言葉で騙して、何度彼を傷付けてしまうことになるだろう。その終わりがどうか二人の最期の日であればいいのにと悲しくなった。

 臨也さんがずっと嘘をつくときの顔をしていたことに、気付いていた。嘘をついて人を惑わす悪い人だ。決して近付いてはいけなかった人だ。それでもあんまりにも彼が涙を流すもんだから、胸が苦しくなって、彼と唇を重ねてしまった。


 一杯のチョコレートから、恋の花咲くこともある。
 彼と初めて交わした口付けは、甘い甘い、チョコレート。




**********

 臨也によって企てられたトラウマから自分を守るために、帝人は失ってしまったものがありました。それは感情なんてものよりももっと繊細でもっと単純なものです。帝人が失ってしまったもの。果たしてそれは何だったのか、それを貴方には少し考えてみて欲しいのです。
 ヒント。彼は、大きなトラウマを持っています。それが引き金となって自分を押し殺すようになってしまいました。それはその様を見た臨也が、帝人が精神を病んでしまったと感じるほど。そして、そのトラウマの原因である臨也のことを帝人は恨んだことなどありません。その理由は、臨也より自分を責めることを彼が選んだということ、何より臨也は帝人にとってとても重要な人物であったということがあります。
 大ヒント。彼は表情は残し感情だけを失いました。自分の外面ではなく内面を押し殺し続けた結果が、感情を失うことに繋がったのでしょう。

 "見えちゃうソレは見ないけど、見えないアレは見たいのです"

 では、謎々です。その答えとは何でしょう?
 物知りな素敵で無敵な貴方でも、きっとこの答えは分かるはずないのです。

「ふふっ」
「何笑ってるの、ちょっと。」
「いや、懐かしいこと思い出しちゃって。」
「それって今じゃないとダメなことなの?君のせいでせっかくの雰囲気がぶち壊しじゃない。」
「だって僕、こういうふわふわとした雰囲気苦手なんですもん。それにお酒は嫌いだし。」
「いつまでたっても子供な君に、こんな高価な酒用意した俺が馬鹿だった。あぁ、もう、勿体ない。」
「臨也さんは随分とおじさんくさくなりましたね。」
「童顔なお子様に言われても別に悔しくないね。」

 ひょいひょいと片手を振って、臨也さんは席を立つ。そのまま歩き出し、どこかへと行ってしまった。
 二人分の会話で溢れていた部屋は彼が居なくなることで、途端にしんと静かになる。一人残された僕は暇を持て余して、持っていたグラスに入っていた赤い液体を少し嘗め、あまり甘いといった味ではないそれに思わず「まっず」と漏らしてしまう。臨也さんが言ったとおり、子供舌からいまだ抜け出せない僕には勿体ない品物のようだ。
 こんなもの用意して、どこまで気障な人なのだろう。そのくせ、

「どこに行ってたんですか?」
「いや、これ持ってくるのを忘れてた。」
「臨也さん、あなたも十分せっかくの雰囲気を大事に出来ていませんよ。」
「今回ばかりは異論はないね。」

 大事なところで抜けている。ロマンチックもありゃしない。

「じゃあ、まぁ、もう一度やり直しって事で。」
「メンドクサイナ。」
「こんな形式的なこと、俺だって本当は面倒くさいよ。」
「ひどい、一世一代のプロポーズを面倒くさいだなんて恋人に言うことですか?」
「何なんだよ君、メンドクサイナ。」

 彼がそっと差し出してきたのは小ぶりの箱、それが開かれれば中には僕の指のサイズにぴったりな指輪が入っている。世間では婚約指輪は給料三ヶ月分なんていうけれど、この人の給料三か月分なら高めの車が買えてしまえそうな金額になりそうだったので、真顔で「やっぱ古いしきたりには従ったほうがいいよね」などという臨也さんに謹んでご遠慮申し上げた。
 きらりと光るその指輪は、飾り気のないあまりにもシンプルなもの。臨也さんはそのデザインに対してつまらないと言っていたけれど、男物の方をつける臨也さんはまだしも、もう片方(つまりレディースもの)を付けることとなる僕にとってデザインはとても重要な問題であった。僕が華やかな指輪をつけるだなんて笑えませんと反論すると、だったら男物を二つ買おうと提案しだした臨也さんには本当に勘弁して欲しいと思った。

「ほんと可愛くない指輪だよ。」
「だったら臨也さんがレディースの方にすれば良かったですね。」
「男物より女物の婚約指輪がサイズ大きいとか笑える。」
「馬鹿にしてますね。」
「馬鹿にされたくなければ早く大きくなることだね。」
「臨也さんがよぼよぼになるほうが早いと思いますけど。」
「ムカついた。結婚指輪はごてごてしためちゃくちゃ高いやつ買わせるから、覚えてろよ。」
「勘弁して下さい、ほんと。」














「えっと、じゃあ。」
「はい。」
「これからも君を大切にするので、俺と結婚して下さい。」
「僕大切にされていたんですね、初耳です。」
「……返事は?」
「喜んで、お受けします。」

 一杯のチョコレートから花咲いた恋は、約束の指をはめたことによって愛となる。
 謎々の答え、それは。



END

comment (0)


prev | next

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -