2011/05/01 02:25

だいぶ前にツイッタで投下した十面相パロのまとめです。


一番目、竜ヶ峰帝人。
小学生の頃静雄さんに告白してあっけなくフられ傷心。子供ながらに色々と思いつめて、静雄に抱いていた恋心を否定する事によって、自分の心の安定を守った。最終的には自分の性格やら見た目やら全部を否定するようになる。自分以外の誰かになれたなら、静雄さんは僕のことを嫌いにならなかったのに、みたいな。それが多重人格のきっかけ。(現実は静雄さんは帝人君を嫌った覚えはない、帝人君の完全なる被害妄想)

二番目、園原杏里。
帝人君が静雄さんにフられて、自分を否定し続けた結果一番最初に生み出した新しい人格。感情を閉ざして、自分の心を守るために自分やら周りの世界やらを拒絶しまくって卓越した客観視を手に入れる。額縁の中の世界。恋愛感情をよく理解してはいないけど帝人君の事は大切に思っている。全ての人格を生み出した母的立場の統制者。新しい人格が生まれる前には必ず杏里ちゃんが現れる。

三番目、紀田正臣。
自分の暗くてネガティブな性格を変えたいという帝人君の意思により生み出された人格。でも静雄さんにフられたことをまだ引きずってはいるので根は寂しがり屋で自分が傷付くことが怖いチキン野郎。多重人格の自覚がない他の住人達とは違い、最初から自覚がある状態で生まれた人格。

四番目、折原臨也。
他の人格のなかでも特に帝人君への愛情が強烈な人。帝人君が静雄さんの事を大好きだというから臨也さんも静雄さんの事が大好きになった。時には帝人君の恋が叶うように、時には小学生だった帝人君を傷付けた静雄さんを貶めるために、色々裏で悪巧みする策士。この人は自力で自分は竜ヶ峰帝人という人物が生み出した人格だという事と、帝人君が多重人格であるという事と、自分以外の人格の存在がいるという事を知る。色々と邪魔をしてくる八番目の人格の事が嫌い。

五番目、遊馬崎ウォーカー。
こっから人格大量生産期に入る、時期的には帝人君が中学生くらいから高校生くらい。生み出された理由もなんだか適当。趣味なんかなにもなかった帝人君が二次元に逃げるようになり、あまりにも夢中になるもんだから二次元廃人な人格が生まれる。人格が生まれた時期が中学生くらい、思春期真っ只中、厨二病発症時期だったため思考がちょっと危ない。帝人が静雄さんを困らせている時の人格は、だいたいこの人。基本子供。基本テンション迷子。

六番目、六条千景。
若干女性恐怖症恋愛恐怖症だった帝人君が、どうにか克服したいと思っていた時に生まれた人格。女の子はみんなみんな俺のマイハニー。見た目は平凡な帝人君だけと、この人が主人格になっている時だけ洗練された話術を使えるよいになるため意外と女の子ホイホイ。野郎には興味ないが、街中で出会った静雄さんには不思議と興味を持つようになる。帝人君と他の人格の存在は、最初は知らない。でも後々臨也さんの策により知るようになる。

七番目、門田京平。
あまりにも強烈な人格を生み出し続けてしまったのでちょっと常識人な人格を作りたかった。住人の中で唯一大人な意見がいえる、竜ヶ峰帝人の最後の理性。静雄さんの事はいい奴だと思っている。臨也の怪しげな計画には気付いてはいるか、あえて協力してあげている面がある。

八番目、黒沼青葉。
帝人君が高二の時に何故か突然生まれた人格。行動理念も最終目的もいまいち謎で、裏で怪しげな計画を立てている臨也とはまた別に、黒沼青葉と名乗ってを「ブルースクウェア」というチームを作る。ちなみにそのチームのリーダーの名前は竜ヶ峰帝人。ブルースクウェアのメンバーの中でリーダーの顔を知っているのは青葉だけ、ということになっているがそのリーダーと青葉は同じ顔(両方とも見た目は帝人君)のため、無自覚ながらも皆リーダーの顔を知っている。青葉は臨也さん嫌い、静雄さんは大嫌い。

九番目、ヴァローナ。
比較的最近に生まれた人格、自分をロシア出身の女性であると出会ったばかりの静雄に告白し、帝人の多重人格にもだいぶ慣れはじめていた静雄も「そうか」とすぐに納得する。多重人格の存在は青葉の策により知ることになり、意外にも躊躇いもなくその事実を受けとめた。静雄と帝人が通う大学の近くの図書館によく現れる。基本的には本を読んでいるが、静雄とはよく甘いものを食べ歩いたりしたりするという、デートっぽい事をする。不自然な日本語を話す自分が生まれたということは、帝人が自分の言葉すらも否定し始めたのではないのかと心配している。

十番目、贄川春奈。
帝人の多重人格にもだいぶ慣れて受け入れられるようになっていた静雄、それでも帝人の自分への好意に返事を出せずにいた。そんな彼の元に現れた、園原杏里と名乗る帝人の中の人格。彼女は「帝人君が新しい人格を生み出す前には必ず、私が主人格として現れるんです」と説明。「九番目の人格であるヴァローナの時点で帝人君は、自分が発する言葉すら否定しているようです」「次に生まれる人格では彼は、今度は自分の何を否定するんでしょうね」「静雄さん、あなたが帝人君に少しでも好意を抱いているのなら、できるだけ急いで彼に想いを告げてあげて下さい」「そうしないと帝人君は、どんなに否定しても未練がましく引きずっていたあなたへの好意を拒絶して」「あなた以外の誰かを愛してしまうかもしれません」「もうすぐ新しい人格が生まれます」「これは忠告ですよ、静雄さん」杏里の言葉に呆然とする静雄さん。なんだかんだ言って、帝人は自分のことが好きなんだと思っていた静雄さんは混乱する。 そんな静雄さんの目に飛び込んできた光景は、那須島という男に引っ付き狂ったかのように那須島への愛を叫んでいる帝人(中身は贄川さん)だった。……的な十番目、でした。





この後臨也さんの怪しげな計画とかそれに対する青葉君の妨害とかなんやかんやあって、結局静帝ハッピーエンドちゃんちゃん、みたいな十面相パロです。

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