2011/02/09 04:39

※志摩君初めて書きました。
※志摩君の方言はめっちゃ適当です、関西住みな方で間違った使い方してる所気が付いた方がいらっしゃいましたら、こっそり管理人に教えて下さいね。こっそりですよ。








「いいか、涙は心の汗だ。男は涙を流さない、流しちゃいけねーんだ。それが男の生き様であり、男である誇りなわけよ。分かるな?ただな、男にだって泣きたい時があるだろう、そんな時は涙ではなく心の汗を流せ。視界がずぶ濡れになるまで汗を流せ、そうすればきっと輝かしい明日が見えることだろう」と、何かの漫画でたいぶ昔に読んだ気がする。兄貴が持っていた週刊誌だったかな。
とにかくこの言葉を見た当時の俺は、激しい感動を覚えた。この言葉を俺に授けてくれたこのオッサンはなんて男らしく、なんと恰好良い奴なんだ。ただ無精髭はいただけないけどな、今時モジャモジャな髭じゃ女の子はときめいてくれないわけよ。草食系より肉食系の方がモテるらしいけど、オッサンの場合はジャングルに数年間放置しても生きていける雑食系?……でも、うん、とにかくすげぇ奴だ。
見た目は絶対に見習いたくはないが、生き様は尊敬に値する。俺はこのオッサンの生き様をリスペクトして生きていく!

「おい志摩、泣くなよ。たかが100人にナンパ断られただけじゃねーか」
「……あはん、奥村君知ってます?涙は心の汗なんすよ。男は泣いちゃいかんらしいです」
「いや、お前号泣だけどな。俺も流石にドン引きするくらい号泣だけどな。袖口を濡らす次元じゃねーけどな、ワイシャツぐっしょりだからな」
「視界を濡らすほど汗を流せば、輝かしい未来がきっと見える」
「先生には101人目にフラれる志摩君の未来しか見えませんけどね」
「奥村先生、そないアッサリいわんといて下さい。言葉の暴力が胸にぶっ刺さります……」





涙は心の汗というけれど、目から流れればそれは「涙」です。間違いなく。


END

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