2011/01/10 15:55

「竜ヶ峰帝人(転校生)vs平和島静雄(ラッパッパ部長)」

静雄はたかみなポジであり優子さんポジでもある、帝人の過去にあった喧嘩に巻き込まれて意識不明の重体、眠っているままの状態で一年の時が経っていた。静雄はもともとラッパッパ部長であり、長い間の眠りから覚醒したあと帝人がラッパッパを潰そうとしていることを知る。
大切な親友と戦いたくない、でもラッパッパも守りたい静雄。平和な日常を望む帝人の思いを知り、さらに苦悩におぼれる。そして卒業式当日、ラッパッパ部長として帝人の前にあらわれた静雄は、戸惑う帝人の頬をぶん殴る。陳列されたパイプ椅子の中、大きな音をたてて吹っ飛ぶ帝人。
それでも静雄に拳をふろうとはしない帝人に「平和な日常がほしいんじゃないのか?俺を倒さないかぎりお前にそれは訪れねーぞ?」と挑発する静雄。フラつく足取りで立ち上がる帝人の姿に、あんなに小さかった帝人も大きくなったんだなと感動する静雄。帝人が大きく腕を振り上げ、静雄の頬に拳をふるう。
静雄がそれを受け入れると、「ぺしんっ」と弱々しい音がする。静雄を殴った勢いのまま倒れ込む帝人。静雄に殴られた衝撃で、結構体は傷付いていた。パイプ椅子に打った頭からは血が流れている。
倒れる帝人のそばにしゃがみ込み、胸倉をつかみ帝人に笑いかける。「静雄さんはやっぱり強いですね、僕の負けだ」「最初からお前が俺に勝てるわけがないんだよ」「……」「でも……しばらく見ないうちに大きくなったんだな帝人」「僕だっていつまでも子供じゃないんだよ、シズ兄」
「俺が勝ったからラッパッパは潰させない」「……わかってるよ」「ただし」「?」「今日で俺とあのノミ蟲野郎は卒業だ。ラッパッパ部長は帝人、お前が継げ」この発言にはさすがに、周りの一般生徒やラッパッパ部員もざわめきたつ。しかし帝人本人が一番驚いているようだった。
「いいかお前ら、今からお前らのリーダーはこいつだ。ちゃんと付いていけよ」「ちょっと!シズ兄!」「こいつに喧嘩を売るってことは、前リーダーである俺に喧嘩を売るってことだ」「……」「いいな?」周りの生徒に睨みをきかせる静雄。勿論、反論をおこそうなどとする奴はいない。
「こうしとけば、お前が望む平和な日常ってのが守られるだろ?」「……そりゃシズ兄に喧嘩を売ろうとする奴なんかいないだろうけど」「ラッパッパは今から、お前のチームだ。大切にしろよ」戸惑いながらも頷く帝人。
こうして竜ヶ峰帝人vsラッパッパ部長戦は、ラッパッパ部長の勝利として幕を下ろす。卒業式後、屋上で煙草を吸う静雄のもとに訪れる臨也。「実にシズちゃんらしい喧嘩だったね。でも、本当にラッパッパを帝人君に継がせるとは思わなかったよ」「うるせー、どっか行け」
「でもあんなことしたって、いつまでも平和な日常が続くとは思わないんだよね。下剋上を企む生徒はたくさんいるんだから」「その時は帝人本人次第だ。それに負けて影で平和な日常を楽しむか、勝って俺から譲り受けたチームを守るか」「ずるいねー、シズちゃんは」臨也がフェンス越しに校庭を見下ろす。
「あの帝人君が、その後者を選ばないわけがないじゃない」校庭に一人の少年を見つける。あの黒髪、おそらく例の竜ヶ峰帝人だ。今は珍しく、ひとりぼっちでいる。そしてその少し離れた場所、二人の少年が歩いている。それを見ていた臨也がさらにニヤッと笑う。
「その下剋上を企む奴が、案外早く行動にでることだってあるんだよ」校庭の二人で歩いていた一人が突然、竜ヶ峰に殴りかかる。「まぁ、卒業した俺らは蚊帳の外で見守っていようよ」



以上、ツイッタから抜粋のMJSK学園パロネタ。
この青春くささがMJSK学園。
もうすぐ再放送決定、ぜひみてね。

comment (0)


prev | next

第4回BLove小説・漫画コンテスト応募作品募集中!
テーマ「推しとの恋」
- ナノ -