朝9時55分時計台の下で |
お日様が見守る小春日和のアラジン視点です。
もうすっかり夢の中にいたときだったに携帯の着信音、彼からのみ設定してあるオルゴールが流れた。
遊びに行こう。
たった七文字の短文で目が覚めた。なんて返信しよう。どんな服を着ていこう。そんな浮かれた気分を悟られないように。返信を打つ。どこに行くんだい?彼から帰ってきた集合場所と集合時間。目覚ましをセットし直して、また夢の中に飛び込んだ。
翌朝。窓から飛び込んできたお日様の光を浴びて目を覚ます。朝ごはんを食べて、髪を整える。いつもより少しだけ上手く結べた後髪を弾ませて、駅へ向かう。
「行ってきます!」
一番家から最寄りの駅まで徒歩5分。見なれた時計台の下に見なれた黒髪。いつもより少しだけかっこよく見える気がするのはお日様の光のせいだよね。
「おはよう、ジュダルくん、」
彼がこちらを振り向く。さぁ、今日はどんな一日になるのだろうか。
朝9時55分時計台の下で
(いつもよりちょっとかっこいい彼と一緒に)
今回のジュダアラは脳内お花畑にしてみました〜