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まっすぐすぎる瞳



子供は好きか、そう問われたらきっと返答に困ってしまうでしょう。
確かに私は子供は好きだ。まっすぐな目線に無邪気な笑い声。どれも昔の自分にはなかったものだから。守りたくなる。楽しませてあげたいと思う。

でも、その無邪気すぎる声が、まっすぐすぎる瞳が、素直すぎる気持ちが怖いときはある。最低な大人だとは思うけれども。

この間、寝ぼけたアラジンが廊下を歩いていて夜に、深夜にすれ違ったことがあった。

「ジャーファルお兄さんは、死んじゃわない?大丈夫?僕を置いていかない?」

怖い夢でもみたのだろうか。不安になったのだろうか。袖を引っ張って大丈夫?大丈夫?と問うてくるアラジン。

確証はなかった。私が明日死なないという確証はなかったけれども。だってもし明日敵がシンドリアを攻めてきたら?明日、買い物へ行ったときに撃ち殺されたら?確証はなかったけれども「大丈夫だよ。」そう言って寝室へと運んだことをまだ鮮明に覚えている。

寝ているアラジンを腕にのせて運ぶ。このすやすやと眠る顔が、今は開いていない瞳が私の薄汚い嘘を見破ってしまうのでは。私の薄暗い過去を知ってしまうのでは。そう考えて胸のあたりがズキッとした。

「おやすみなさい。」


まっすぐすぎる瞳
(私の醜い心まで見えてしまうのだろうか)


歳のさ萌。
アラジンに嫌われないかドキドキしてるジャーファルさんとジャーファルさん大好きなアラジンが好きです。
しかしこれは何が書きたかったんだろう・・・






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