太陽と星のカプリッチオ |
この人が愛おしい。思い始めたのは何時だったろうか。
最初は此処へ私がやって来たとき。世話を焼くまるで母親のような、それも強い太陽のような姿。あの人の第一印象は太陽だった。
「太陽、ですか。」
貴方は太陽みたいです、そう伝えると驚いたように何か考えはじめたのを良く覚えている。
「初めて言われましたよ」
「気分を悪くされたらすみません、」
「いえ、」
あの人はありがとう、嬉しいと言ってくれた。その感謝の表情は多分雪も溶かしてしまうのだろう。
「スパルトスは・・・星?一等星。」
私がそんな強い輝きのもので良いのだろうか。
「星、ですか」
「ええ。」
あの人は月が懸かる少し前の合図、それか月が欠けてしまった明かりを補う一等星だと言った。
「支えている役・・・・、光栄です。」
「ふふ、・・・・貴方が星なら・・・」
「?」
「いえ、なんでもないです」
(私も夜に出る月になりたかったなんて、そんな、言えるわけない。)
袖で頬を隠す。あの人がこの仕種をするときは決まって何かあるときなのに。
ふと時計を見ると会議の時間に近づいていた。遅れる訳にはいかない。
「会議、始まりますね」
「ああ!そうでしたね、」
急がないと。そうあたふたするあの人に手を差し出す。
「行きましょうか」
なんて。格好つけて。手をとってくださいますか?私なんぞですが必ずお役に立ってみせますから、って役に入ったことを考えた。
私の太陽は少し考えて雪を溶かすような笑みをこぼした。
「喜んで。」
太陽と星のカプリッチオ
(やさしい音色が聞こえそう)
なんかパスタの名前みたいだな〜と思ってスパジャ書いてみたら意外に好きな感じでした。
二人とも敬語でスパルトスは絶対にジャーファルのこと名前で呼ばなかったら俺特。鈍感なスパルトスに一人でドキドキしてるジャーファルさんとか・・・・!