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朝食はビターココアとフレンチトースト



現パロで同居してる設定

「おはよう、」

「ああ、おはようございます」

布団の温もりから出るのにかかった時間約30分。寒い廊下を抜け同居人の待つリビングルームへ。

「どうぞ、」

白いマグカップが前にだされる。まだまだ覚めそうにない眠気と葛藤していた脳はそのマグカップからほのかに香る、チョコレートに反応したらしい。

「なんだこれ?」

「なんだとは失礼ですね」

黒い飲み物に浮く白のハート型のクッキー。(?)

「別に飲まなくたっていいですよ。私が飲みますし。」

今日はそれしか作れなかったんです、そう言うジャーファル。俺は昨日オレンジジュース飲んだぞ。

「ジャーファル、」

「はい?」

素直ではないジャーファルに笑ってしまう。
まったく。

「今日、14日、だな」

そうチョコレートを飲みながら言う。そう言うとボッと耳まで赤くして振り向いた。

「だ、だからなんです?」

ちらちらと目線を動かすジャーファルを目でとらえて、かっこつけて飲んださっきのチョコレート(ビターでした)の後味を感じて。そして今だされるであろう卵の良い香りのフレンチトーストを鼻で感じて。

「ありがとう、」

好き、とか愛してる、とかじゃなくて。感謝の言葉を伝えてみた。

朝食はビターココアとフレンチトースト
(苦くて、甘かったのです。)


まとまらないシンジャ!
ハッピーバレンタイン!





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