※読む人によっては嫌悪感を抱くかもしれません。そして微えろ








「ナマエ、子をつくろう」





何を言っているんだこの人は。余りにも軽薄な言葉に苛立って、欲しいなら奥さんに頼めばいいじゃない、と乱暴に言ってのければ、彼は"ははは"と笑って後から私の腰に絡み付いた。





「君は、実に美しい」

「…それはどうも」

「しかし、その美しさも永遠ではない。時の荒波に、人間は勝てないのだよ」





"それが実に残念だ"、耳元で吐息混じりにそう呟きながら、腰にあった手をゆっくりと降下させるルシウス。そろり、スカートを捲りあげて進入してきた手の、驚くほど優しい動作に、恐怖を感じた。





「しかし子を成せば、君が老い息耐えようとも、その子に面影を見ることができる。美しさは永遠になる」

「馬鹿じゃないの…、私はあんたより先に死んだりしない」

「それはどうかな、君は魔力も技術も私に劣る」





ちゅ、音をたてて首筋に吸い付く唇と、胸に優しく触れる大きな手の動きに、思わず息が漏れる。ルシウスに、屈してしまう。駄目だ、嫌だ、いやだ。





「私は、死なな…い」





あんたが美しいと言った私の姿で、あんたの汚い最期を見届けるまでは





その白い肌が灰になるまで
(どこまでも付きまとってやる)





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